出版社内容情報
【内容】
田園都市論は、19世紀末、資本主義隆盛期のイギリスで生まれた都市論である。都市が貧困や社会問題を抱えたまま無秩序に膨張することを批判し、人間の知恵によって都市を創造すべきであることを提案した。田園都市論がいまなお都市計画や都市社会論として魅力をもちつづけ、多くの人をひきつけるのは、都市問題を捉える視点に普遍的な原理をもっているからであろう。われわれが都市問題を検討しようとするとき、田園都市論の理念や視点から得るものは多い。
本書では、田園都市論を現代に生きつづけるイギリスの都市文化の一つとして捉え、現代都市再生のためのヒントを提示する。
【目次】
まえがき
序 章 田園都市論と現代社会
第1章 田園都市とはなにか
――社会改革のための実験都市
1 空間像と地域社会計画
2 土地共有の思想と土地経営
3 社会改革を導く自治の思想
第2章 田園都市論の思想的系譜
1自由:市民の思想
2平等:土地社会主義とイギリス型社会主義の土地改革
3 連帯:理想都市建設
の思想
第3章 レッチワース田園都市の誕生と「第三の領域」の確立
1 理念と現実をめぐる闘い
2 レッチワースにみる社会生活と田園都市理念の揺らぎ
3 国家および民間資本の介入
第4章 国家のニュー・タウン政策と田園都市の理念
1 継承されなかった田園都市の理念
2 国家政策としてのニュー・タウン/3ニュー・タウンの理論的検討
第5章 再出発にかけるレッチワース田園都市
1 30年におよぶレッチワース田園都市公社の時代:1963年から1995年まで
2 再び民間の非営利事業組織へ:1995年以降
第6章 現代都市と田園都市の理念
1 田園都市理念を支える都市政治
2 ロンドン都心 と田園都市の理念:コイン・ストリート地区
終 章 田園都市論とイギリスの都市社会学
あとがき/初出一覧/図版出典一覧/索引
内容説明
田園都市論は、19世紀末、資本主義隆盛期のイギリスで生まれた都市論である。都市が貧困や社会問題を抱えたまま無秩序に膨張することを批判し、人間の知恵によって都市を創造すべきであることを提案した。田園都市論がいまなお都市計画や都市社会論として魅力をもちつづけ、多くの人を引きつけるのは、都市問題を捉える視点に普遍的な原理をもっているからであろう。われわれが都市問題を検討しようとするとき、田園都市論の理念や視点から得るものは多い。本書では、田園都市論を現代に生きつづけるイギリスの都市文化の一つとして捉え、現代都市再生のためのヒントを提示する。
目次
序章 田園都市論と現代社会
第1章 田園都市とはなにか―社会改革のための実験都市
第2章 田園都市論の思想的系譜
第3章 レッチワース田園都市の誕生と「第三の領域」の確立
第4章 国家のニュー・タウン政策と田園都市の理念
第5章 再出発にかけるレッチワース田園都市
第6章 現代都市と田園都市の理念
終章 田園都市論とイギリスの都市社会学
著者等紹介
西山八重子[ニシヤマヤエコ]
1968年津田塾大学学芸学部卒業。1980年名古屋大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程満期退学。現在、金城学院大学現代文化学部教授。専攻は都市社会学・地域社会学
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- 和書
- 蝦夷の古代史 平凡社新書