出版社内容情報
【内容】
日本はいかに近代社会になったか?――
近代日本工業化の内在的諸要因を探る。
日本史研究の新たな視点を拓く書。
新たに2編追加し、増補版として刊行。
【目次】
序章 問題関心と本書の構成
第一部 前近代経済成長
第1章 前近代経済成長―西洋と日本
第2章 徳川時代の年貢
第3章 前工業化期日本の農家副業―長州藩上関宰判の事例を中心として
第4章 一八世紀日本の農民家族と人口調節―ナカハラ村の事例
第二部 徳川社会の変質
第5章 日本の士族的革命
第6章 明治維新の社会的要因―不満をもった人々
第7章 徳川時代におけるイデオロギーとしての「能力」
第8章 大蔵永常と技術者たち
第三部 初期工場労働者の意識
第9章 日本における農民の時間と工場の時間
第10章 恩恵への権利―自尊心と日本の労働者1890―1920年
増補 スミス史学の展開
増補1 日本の労働運動におけるイデオロギーとしての「権利」
増補2 経済史はどのような学問か―トマスス・ミスの方法
内容説明
日本の近代化は伝統的要素と近代的要素のダイナミックな混合であった―著者独自の視点と実証から、日本の近代工業化の諸要因を徳川期に探る。本書は、マルクス主義のパラダイムの影響力が低下した後、それに代わる枠組みを見出さないでいる、わが国における日本史研究に新しい視角を与える一書である。今回、新たにスミス史学に関する2編を追加収録し、「増補版」として刊行。
目次
第1部 前近代経済成長(前近代経済成長―西洋と日本;徳川時代の年貢;前工業化期日本の農家副業―長州藩上関宰判の事例を中心として;一八世紀日本の農民家族と人口調節―ナカハラ村の事例)
第2部 徳川社会の変質(日本の士族的革命;明治維新の社会的要因―不満をもった人々;徳川時代におけるイデオロギーとしての「能力」;大蔵永常と技術者たち)
第3部 初期工場労働者の意識(日本における農民の時間と工場の時間;恩恵への権利―自尊心と日本の労働者一八九〇‐一九二〇年)
増補 スミス史学の展開(日本の労働運動におけるイデオロギーとしての「権利」;経済史とはどのような学問か―トマス・スミスの方法)
著者等紹介
大島真理夫[オオシママリオ]
1950年東京都生まれ。1978年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位修得。現在、大阪市立大学経済学部・同大学院経済学研究科教授、経済学博士。専攻は日本経済史
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