出版社内容情報
【内容】
近代以前のユーラシア社会における人口と家族間の関連を地域間比較、国際比較を含めて明らかにした共同研究の成果。「人口篇」と対をなす「家族篇」では、「歴史人口学」を「家族史」の視点からアプローチする。
【目次】
はじめに
序 歴史人口学と家族史(速水 融)
1 比較史上における日本の直系家族世帯(斎藤 修)
2 「家」の継承と周辺成員のかかわり
――17世紀および18世紀における南部藩家臣の場合(坪内玲子)
3 18世紀中期東北農村の質物奉公人
――陸奥国西磐井郡流峠村(高木正朗)
4 近世農民家族における家督の継承とその戦略
――陸奥国安積郡下守屋村人別改帳を中心として(岡田あおい)
5 人口学的制約と養子
――幕末維新期多摩農村における継承戦略(黒須里美・落合恵美子)
6 センサス個票から見た近代イギリスの人口移動
――1851年のリーズ(安元 稔)
7 近世ヨーロッパにおける個と家の異動
――ライン下流地方の事例(村山 聡)
事項索引/人名索引/地名索引
内容説明
本書は、人口と家族を、社会を構成する基層として設定し、近代以前のユーラシア社会において人口と家族がどのように社会の構造を規定し、またその変動が社会の変動とどのように関連していたのかを探る。家族篇では、「歴史人口学」を「家族史」の視点からアプローチする。
目次
序章 歴史人口学と家族史
第1章 比較史上における日本の直系家族世帯
第2章 「家」の継承と周辺成員のかかわり―十七世紀および十八世紀における南部藩家臣の場合
第3章 十八世紀中期東北農村の質物奉公人―陸奥国西磐井郡流峠村
第4章 近世農民家族における家督の継承とその戦略―陸奥国安積郡下守屋村人別改帳を中心として
第5章 人口学的制約と養子―幕末維新期多摩農村における継承戦略
第6章 センサス個票から見た近代イギリスの人口移動―一八五一年のリーズ
第7章 近世ヨーロッパにおける個と家の異動―ライン下流地方の事例
著者等紹介
速水融[ハヤミアキラ]
1929年東京に生まれる。1950年慶応義塾大学経済学部卒業。慶応義塾大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、現在、麗沢大学国際経済学部教授。専門研究分野は近世日本経済史、歴史人口学
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