出版社内容情報
【内容】
好評を博した『現代日本の労働問題』(1993年)に90年代後半以降の動向とそれをふまえた展望を増補。日本資本主義を現代資本主義の最先端モデルとして肯定的に捉えてきた従来の労働問題研究を再検討、今日への再考を促す。
【目次】
増補版はしがき
序 章 目的と方法
1 本書の目的
2 方法的な観点
3 本書の構成
4 その後の展開と課題
第1章 日本の生産主義と労働者――国際的視角からみた日本の労働社会
1 戦後の日本経済の検討課題
2 日本の生産主義
3 外圧と生産主義
4 日本の構造変革
5 規制緩和と生産主義
第2章 民間大企業の労働問題――「日本的経営」下の労働問題
1 「日本的経営」と現代労働問題
2 生産のフレキシビリティーと労働問題
3 「自発」調達のメカニズム
4 民間大企業労働組合の対応
5 「日本的経営」の転換
6 「平成大不況」下の「『日本的経営』の転換」の内実
第3章 公企業の労使関係――民営化プロセスでの変貌
1 公企業の労使関係へのアプローチ
2 公共部門の特殊性
3 公企業の民営化
4 公企業の“ビジネス化”
5 現代の公企業の様相
6 その後の展開――追補
第4章 中小企業の労働者――企業社会の周辺部
1 中小企業労働をどのようにとらえるか
2 中小企業労働への支配構造
3 中小企業労働の具体相
4 中小企業労働の今日的展開
5 中小企業労働問題の新たな展開
第5章 女性労働者――男女の職業・家族的責任と社会参画の両立・調和
1 労働力の女性化
2 積極的女子労働力政策とその特徴
3 女子労働の現状と課題
4 IT・グローバル経済下の女性労働
第6章 外国人労働者問題――人権後進国からの脱却
1 外国人労働者の現状と歴史
2 外国人労働者問題の背景
3 外国人労働者の労働問題
4 外国人労働者問題解決の方策
5 避けられない課題
第7章 日本型福祉国家――企業中心社会の危うい福祉
1 男性本位社会における社会保障
2 企業中心社会と社会保障制度の形成
3 企業中心社会の確立と「社会保障制度再構築」
4 日本型福祉国家の座標とルート
あとがき/あとがき(追補)
目次
第1章 日本の生産主義と労働者―国際的視角からみた日本の労働社会
第2章 民間大企業の労働問題―「日本的経営」下の労働問題
第3章 公企業の労使関係―民営化プロセスでの変貌
第4章 中小企業の労働者―企業社会の周辺部
第5章 女性労働者―男女の職業・家族的責任と社会参画の両立・調和
第6章 外国人労働者問題―人権後進国からの脱却
第7章 日本型福祉国家―企業中心社会の危うい福祉
著者等紹介
戸塚秀夫[トツカヒデオ]
1930年生。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、国際労働研究センター共同代表、東京大学名誉教授。専攻は社会政策、労働問題
徳永重良[トクナガシゲヨシ]
1931年生。東京大学大学院社会科学研究科修士課程修了。現在、宮城学院女子大学学芸学部教授。専攻は社会政策、労働問題
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