出版社内容情報
【内容】
いわゆる大航海時代において、まったく異なった制度や宗教や文化をもつ非ヨーロッパ世界に直面したとき、ヨーロッパ人たちはそこに生じた摩擦と衝突を乗り越えるため、どのような考え方や論じ方や思想をきずいていったのだろうか。
このような歴史と思想と文学の境界分野を明らかにするため、本書はまず国際的な接触とディスクール(書き方や論じ方)との関係をとらえたのち、「野蛮」という観念・人食い人種というレッテル・好色や怠惰という民族性論などが異文化の異民族にたいする苛酷な支配を隠す思想的メカニズムを分析している。また、最終章では、大航海時代につくられ始めたディスクールや思想が20世紀にいたるまで発展しつづけた様子を描いている。
【目次】
はじめに
凡 例
第一部 書くことによって支配する
第一章 大航海は著作によって仕上げられた
第二章 外国イメージと体験と著作
第三章 書くという魔術(隠蔽と偽装)
第二部 現実を隠蔽し、偽装するための観念とイメージ
第四章 原住民=野蛮=残酷という関係づけ
第五章 「人食い人種」の観念体系
第六章 民族的本性の定義
第七章 その後の近代史における横行
おわりに
参考文献一覧表
内容説明
本書は国際的な接触とディスクール(書き方や論じ方)との関係をとらえたのち、「野蛮」という観念・人食い人種というレッテル・好色や怠惰という民族性論などの、異文化の異民族にたいする苛酷な支配を隠す思想的メカニズムを分析している。最終章では、大航海時代につくられ始めたディスクールや思想が20世紀にいたるまで発展しつづけた様子を描いた。
目次
第1部 書くことによって支配する(大航海は著作によって仕上げられた;外国イメージと体験と著作;書くという魔術―隠蔽と偽装)
第2部 現実を隠蔽し、偽装するための観念とイメージ(原住民=野蛮=残酷という関係づけ;「人食い人種」の観念体系;民族的本性の定義;その後の近代史における横行)