出版社内容情報
【内容】
本書では、アメリカで健闘する中小銀行・ベンチャー銀行の現状とその経営基盤を分析し、金融再編を生き抜くためのストラテジーを提示する。くわえて日本の中小金融機関の存続のための鍵と、戦略の移植の可能性を探る。
【目次】
はしがき
序 章 米国における銀行再編と小銀行
第一部 銀行再編下で存続する小銀行
第1章 小規模銀行の財務・経営状況
第2章 米国中西部における小銀行の存続状況
第3章 小銀行に対する業界団体の組織的支援
第二部 「コミュニティ銀行」の社会的・制度的存立基盤
第4章 「コミュニティ銀行」の存立基盤
第5章 金融制度改革論議と「コミュニティ銀行」の利益
集団
第三部 わが国の中小預金金融機関への含意
第6章 わが国の信用組合・信用金庫・第二地銀の財務状況
第7章 米国の小銀行とわが国の中小預金金融機関
内容説明
経済がグローバル化する中、金融大再編のため世界的な巨大合併が相次いでいる。はたして銀行は、大きくなければ生き残れないのだろうか―。1980年代半ばからアメリカで進んできた規制緩和と銀行再編は、地方の小銀行を規模拡大を図る大銀行の脅威にさらすようになった。しかし、最近、口座維持手数料などが一般に大銀行より安く、そして、大銀行にはできない地域に密着した「顔の見える」サービスを行う地方の小銀行を見直す機運が高まっている。大銀行が取りこぼしがちな個人や中小企業相手のベンチャー銀行も続々と設立されている。本書では、アメリカで健闘する中小銀行・ベンチャー銀行の現状とその経営基盤を分析し、金融再編を生き抜くためのストラテジーを提示する。くわえて日本の中小金融機関の存続のための鍵と、戦略の移植の可能性を探る。
目次
米国における銀行再編と小銀行―本書の問題意識と検討課題
第1部 銀行再編下で存続する小銀行(小銀行の財務・経営状況―市場仕切レート分析およびシフト・シェア分析の応用による検討;米国中央部における小銀行の存続状況―ミネアポリス‐セントポール大都市圏を事例として;小銀行に対する業界団体の組織的支援)
第2部 「コミュニティ銀行」の社会的・制度的存立基盤(「コミュニティ銀行」の存立基盤―米国における「コミュニティ」理念の重要性との関連において;金融制度改革論議と「コミュニティ銀行」の利益集団―政策過程論的アプローチ)
第3部 わが国の中小預金金融機関への含意(わが国の信用組合・信用金庫・第二地銀の財務状況―金融機関業態間の定量的比較から;米国の小銀行とわが国の中小預金金融機関)
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