出版社内容情報
飼い主の漁師キンちゃんといっしょに船に乗り、みんなから漁師犬タロウと呼ばれる犬のタロウ。2011年3月11日の津波でタロウはながされ、9日かけて生還。海が変わり、船も流されて漁ができない毎日にもあきらめず漁師犬復活。でもタロウは歳をとり……。タロウとキンちゃんの深いつながりが、心を温かくする写真絵本。
内容説明
飼い主の漁師キンちゃんと船に乗り、みんなから漁師犬と呼ばれる犬のタロウ。2011年3月11日の津波でタロウはながされ、9日かけて生還。そして漁師犬復活…。タロウとキンちゃんの深いつながりが、心を温かくする写真絵本。
著者等紹介
尾〓たまき[オザキタマキ]
1970年、熊本市生まれ。写真家。1991年保育士からカメラマンの道へ。熊本の広告スタジオに勤めつつ独学で水中写真を学ぶ。2000年から水中写真家・中村征夫氏に師事。2011年独立。現在は、水俣をはじめ、三陸、動物愛護センター、農業などをライフワークに撮影を続ける。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。愛玩動物飼養管理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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道楽モン
14
この種の本は、私自身の性根が腐っていないかどうかの確認の為に読んでいる気がする。ただひたすらに恭順と愛情を与えてくれる犬と、生殺与奪を担う飼い主との固い絆。東日本震災で奇跡の再会後、見事に天寿を全うしたタロウ。悲しい別れの後も、飼い主の人生は続くのだ。十数年という予め決められ限られた時間しか、その生の歓びを共有できないのだから、その運命的な「縁」をいかに受け止めるのかということに人生の意味がある。そしてこの小さな物語を通して、自然界の摂理や生命の存在に思いを馳せる機会を得られた事に感謝したい。2023/03/31
かお
11
タロウの表情も可愛いし、飼い主のお父さんもとても良い顔してる。とても愛されていたワンちゃん。お父さんと漁に出て、一緒に働いていたんですね。東日本大震災の時、波にさらわれて自力でお父さんの所に戻ったんですね!凄い。 涙涙の絵本でした😢2023/10/17
遠い日
9
キンちゃんにかわいがられて、いっしょに漁にも出ていたタロウ。東日本大震災での奇跡のような生還劇に、胸が熱くなります。ひたすらキンちゃんの元へと帰趨本能も危うくなるような状況の中、がんばり抜いたタロウ。キンちゃんへの愛情の深さ、大きさにも打たれます。19年の間、精一杯自分を生ききったタロウ。キンちゃんと楽しい日々を過ごせたんだなとわかります。2023/04/20
Tomonori Yonezawa
7
地元図書館▼'23.2.25初版▼33頁、蛸漁師のキンちゃんに飼われた犬の一生を綴る写真絵本。▼MOEで紹介されて気になっていた本。どんな漁の手伝いをするのかはちょっとあっさり目。それよりは311東日本大震災で津波にさらわれタロウが飼い主のところに戻り元気になっていくところがグッとくる。ラスト見開きで抱っこされているタロウのモノローグにもジワッとくる。▼1番のお気に入りは26頁、タロウがキンちゃんに腕掴まれて船から降ろしてもらう写真。▼心を洗う本やね。2023/09/23
くろばーちゃん
4
ドキュメンタリーの写真絵本。震災がテーマではないが震災のことにも触れられている。漁師犬タロウの一生は波乱万丈だが、幸せだったのではないだろうか。2024/06/17
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