出版社内容情報
【内容】
日本の製造業は、戦後日本の高度成長を支える屋台骨としての役割を果たしてきた。トヨティズム、ソニーイズム、フジツーイズムなどはいずれも日本型生産システムを代表するものとして世界的に議論されるようになった。だが現在、その日本の製造業が大きな変換期を迎えている。八〇年代後半以降の急激な円高による生産の海外移転、それにともなう国内の産業空洞化や雇用不安、企業ネットワークの再編成、欧米諸国との貿易摩擦、アジアにおける大競争の出現、価格破壊・・。いまや製造業をとりまく内外の環境は激変している。二一世紀、日本の製造業はどのような軌跡をたどるのだろうか||本書は、わかりやすく、多面的な切り口にしたがって、このテーマを掘り下げる。
【目次】
序
・ システムの内生的変容
1 グローバル・ネットワークの成熟(塩見治人)
2 「大競争」時代の素材産業(田中彰)
3 雇用調整と失業|日米欧の比較(松村文人)
4 価格競争下のブランド戦略(岸志津江)
5 日本企業と商品開発の特徴(横田澄司)
・ 対外制約の適応を超えて
6 エネルギー・石油情勢の展望(牛島俊明)
7 貿易摩擦の経済学(藪内繁己)
8 製造業の変容(内藤能房)
9 メイド・イン・ジャパンの衰退か、再生か(井上泰夫)
内容説明
戦後、高度成長の屋台骨としての役割を果たしてきた日本の製造業は、21世紀にどのような軌跡をたどるのか―。本書は、内外の環境が激変し、大きな変換期を迎えた日本の製造業の近未来を多面的に展望する。
目次
1 システムの内生的変容(グローバル・ネットワークの成熟;「大競争」時代の素材産業―鉄鋼企業を中心に;雇用調整と解雇―日本と欧米の比較;価格競争下のブランド政策―日本ブランドの競争優位性の行方;日本企業の生産システムと高付加価値商品―日本企業の特徴は、何か)
2 対外制約への適応を越えて(エネルギー・石油情勢の展望―市場構造の変化と需給、価格動向;貿易摩擦の経済学―アメリカの不満と日本の言い分;製造業の構造変容―グローバル化の進展のなかで;メイド・イン・ジャパン(MIJ)の衰退か、再生か―国際比較と国際分業)
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