Minerva英米文学ライブラリー<br> イギリス小説のヒロインたち―「関係」のダイナミックス

Minerva英米文学ライブラリー
イギリス小説のヒロインたち―「関係」のダイナミックス

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  • サイズ A5判/ページ数 235,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623029488
  • NDC分類 930.26
  • Cコード C3398

出版社内容情報

【内容】
英国において小説はどのように描かれ、どう読まれたのだろうか。
本書はオースティン、H・ジェイムズ、C・ブロンテ、G・エリオット、W・ブレイクなどイギリスを代表する作家の小説を取り上げて、技法やテーマなどから作品にアプローチする。豊饒な作品世界の魅力を深く味わうことは、現代に生きる私たちの感性を高めることでもある。

【目次】
第I部 華麗なる意匠――技法を読み解く

1. ヒロインたちの身体――J・オースティンの後期作品から
2. 空白の効用――H・ジェイムズ『鳩の翼』

第II部 祝婚歌と鎮魂のうた――主題とデヌーマンとの関わりを問う

1. 成熟への道――J・オースティンのヒロイン像
2. 《失楽園》のこどもたち――G・エリオット『フロス河畔の水車場』 
3. 「イマジニスト」の喜劇――J・オースティン『エマ』

第III部 図像のアークオロジー――絵画芸術との接点を捉える

1. ブレイク受容史の一断面――大正初期初期「白樺派」のはたらき
2. 『嵐が丘の家族像』――バルチュスの挿絵をてがかりに

第IV部 静かなる革新――歴史的瞬間の中に作品を置く

1. 自己実現への道程――G・エリオット『ミドルマーチ』
2. 戯画化された感性崇拝――写実作家オースティンの誕生

内容説明

イギリス小説に登場するヒロインたちは、どのような時代を生きて、そこで直面する困難をどのように克服してきたのであろうか。「小説」という表現形式で時代が語られはじめた19世紀は、女性自身が主体的に語りだした時代でもある。オースティン、ブロンテ、エリオットなどの小説が読まれ、討論されることは、主人公・作者・読者という多くのヒロインたちを誕生させることでもあった。本書は、そのようなヒロインたちを理解するためのユニークなアプローチである。

目次

第1部 空間の意匠―場の技法を考える(ヒロインたちの身体―J・オースティンの後期作品から;空白の効用―H・ジェイムズ『鳩の翼』)
第2部 祝婚歌と鎮魂のうた―デヌーマンを問う(成熟への道―J・オースティンのヒロイン像;『失楽園』の子どもたち―G・エリオット『フロス河畔の水車場』;「イマジニスト」の喜劇―J・オースティン『エマ』)
第3部 図像のアーケオロジー―絵画芸術との接点を求める(ブレイク受容史の一断面―大正初期「白樺派」のはたらき;『嵐が丘』の家族像―バルテュスの挿絵を手がかりに)
第4部 静かなる革新―歴史的時間の中に作品を置く(自己実現への道程―G・エリオット『ミドルマーチ』;戯画化された感性崇拝―リチャードソン/スターン/マッケンジーからオースティンの『分別と多感』へ)

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