出版社内容情報
【内容】
従来の「労農同盟」論に疑問を投げかけ、十月革命史を根本的に再検討する。十月革命からの歴史を都市労働者と共同体農民との対立の構図で捉え、この当初から内在していた矛盾が、全国的飢餓状況を媒介として極限にまで尖鋭化したことを明らかにする。
【目次】
はしがき
凡例/地図
序 戦時共産主義と農民
一 一八年の割当徴発
二 農業現物税と特別税
三 第一回全ロシア食糧会議
四 最初の割当徴発カムパニア
五 割当徴発の展開(一九一九年)
六 穀物カムパニアの展開(一九一九―二○年)
七 割当徴発の拡大(一九二○年)
八 ロシア農村の危機
地図・表一覧
人名・事項索引/地名索引
内容説明
本書は、戦時共産主義期におけるボリシェヴィキ権力と農民との関係を、モスクワの公文書資料館の未公開資料を用いて具体的に描くことで、従来主張されてきたようなロシア革命=「労農同盟」論を否定し、新たなロシア革命像を描く。
目次
序章 戦時共産主義と農民
第1章 18年の割当徴発
第2章 農業現物税と特別税
第3章 第一回全ロシア食糧会議
第4章 最初の割当徴発カムパニア
第5章 割当徴発の展開―1919年
第6章 穀物カムパニアの展開―1919‐20年
第7章 割当徴発の拡大―1920年
第8章 ロシア農村の危機