出版社内容情報
【内容】
繰り返し再発する乳がんとひとりで闘ってきた著者が,自身の入院生活,様々な会やボランティア活動への参加を通じて答を探す。患者の立場からみた日本の終末期医療の現状と可能性。
【目次】
第1章 集団と組織の理論的考察
第2章 集団規模と集団行動
第3章 労働組合と経済的自由
第4章 国家と階級の伝統理論
第5章 伝統的な圧力団体論
第6章 「副産物」理論と「特殊利益」理論
内容説明
経済学の枠をこえ、政治学や社会学の額域においてもたかい評価を得ている必読の文献。集団と、それを構成する個人との関係、また利益集団行動に有力な分析枠組を提供するのみならず、地域活動や政府活動の検討においても、本書は有益な示唆に富む。集団と組織の理論的考察や労働組合と経済的自由の問題、また国家と階級の伝統理論の検討を通じて、集合行為の理論が明快に論じられている。
目次
第1章 集団と組織の理論的考察
第2章 集団規模と集団行動
第3章 労働組合と経済的自由
第4章 国家と階級の伝統理論
第5章 伝統的な圧力団体論
第6章 「副産物」理論と「特殊利益」理論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもろうる
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集団が大きくなるとやはり分配される権益は少なくなるのは当然であって、合理的に考えれば手際よく活動する。しかし、多くの人間がその合理的経済人として機能する人々が最大多数として存在しうるのかというのも疑問に感じてしまう。ほとんどの人々はフリーライドに乗った「合理性」に気づくことなく、無意識的にフリーライドによる「合理的な」権益を得ている人が大半なのではないかと思った。それほど合理的に考えるクレバーな人間が多くいるから、とも考えづらいというのが私の直感の感想である。2016/06/20
羽生沢
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利益団体研究の名著である。合理的経済人モデルを基に、利益団体論の通説に鋭い批判を加えている。一般的な知名度は低いが、政治団体と関わる人に広く読まれて欲しい一冊。2015/09/07
鉱物
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投票率の低さは有権者が合理的であるが故の必然なのか。国家の存在について、その合理性を再考させる。2015/05/08
tooka
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特定の財におけるフリーライダーへの問題提起とその分析、対応。投票行動すらコストで考えられるのは、確かにそのとおり。ロビイングで得ようとする便益が非排除性があるものだとすると、合理的な人々はただ乗りしようとする。回避するためには加入を強制するか、非集合財(懇親会と称した定期的な会合や、職業上有益な情報の提供)を「抱き合わせ販売」する方法がある。2011/05/04