出版社内容情報
【内容】
アングロ・サクソン社会がキリスト教を受け入れて文明開化していく過程を辿りつつ、ノルマン王朝、デーン王朝時代の諸階級の生活や意識、あるいは志向を通してイギリス中世の時代像を描出。
【目次】
第1章 ブリタニアとアングロ・サクソン社会の形成
1 ローマ文明との出会い
2 アングロ・サクソン社会の封建化
3 キリスト教の流布
4 封建領主制の進展
5 後期アングロ・サクソン時代におけるキリスト教の発展
第2章 ノルマン貴族の処世
1 外国人征服者王朝の形成
2 ノルマン貴族の家産相続
3 ヘンリ一世とノルマン貴族
4 ノルマン貴族間の協定関係
5 ヘンリ二世時代の忠臣たち
6 ナイトの生活とその出世-ウィリアム・マーシャルの場合
第3章 中世の生活
1 中世の戦争
2 農民の生活
3 聖フリーデスウィーダの奇蹟
4 キリスト教教会組織の発展と修道院
第4章 ノルマン貴族のイングランドへの同化
1 ジョン王のノルマンディー喪失
2 貴族たちのイングランドへの同化
第5章 中世後期イングランド社会の変動
1 十字軍と土地市場
2 ナイト・小領主たちの動向
3 一三世紀の裁判官たちの処世
4 中世末の農村-農民間の土地市場
5 中世後期における国家意識の成長