出版社内容情報
【内容】
本書は近代の脱出口として「ポスト・モダン」の中心的原理をキリスト教的グノーシス(神,神性,霊的世界の認識)に求め,対極をなすハバーマスの対話的理性を批判しながら,現代ドイツの方向性を探る。
【目次】
I 技術と文化
II 文化の概念
III ポスト・モダンの時代特徴
1 保存の法則からエントロピーの原理へ、近代の老化
2 モダンのプロジェクトの指導者たちとアヴァンギャルドへの告別
3 絶対者の知の形式、哲学、神智的グノーシス、グノーシス主義
4 時の獲得としてのポスト・モダン
5 ポスト・モダンの主潮流
6 モダンの完成を求める強迫観念に抗して
IV 文化的自覚の現在
1 学問、哲学、社会の理論
(1) 学問文化-知の諸形態・対・科学主義
(2) 存在論
(3) 自我の理論と自我の文化-ポスト・モダンの内面性
(4) アイデンティティとアイデンティティ変容
(5) 文化とアイデンティティに向けられた新しい社会運動
(6) 自己形成作用の文化、科学技術的世界の可逆性、生活時間の不可逆性
(7) 社会理論
2 文化としての経済
(1) 経済倫理学と経済の文化哲学
(2) 経済文化-文化経済
(3) 経済政策、研究開発政策、文化政策において、別形態の経済や経済の文化を顧慮することの必要性
(4) 労働社会の終焉-文化社会の開幕?
(5) 芸術と経済
3 芸 術
(1) モダン建築のしるしである構成主義と機能主義
(2) ポスト・モダン芸術を特徴付ける想像力、文脈性
(3) 芸術と学問
(4) 文化政策
(5) 創造的社会、その文化的相互浸透と文化的形象化
(6) ポスト・モダン古典主義
V 文化政策への帰結
1 多元論、および生活の規範を設定する力
2 文化の相対主義と人権の普遍主義
3 ドイツ文化の継続と伝統との断絶
4 文化のために
内容説明
本書は近代化が「信仰に対する無関心」を惹起し、社会や文化の方向感を喪失させたと警告する。その近代の脱出口として「ポスト・モダン」の中心的原理をキリスト教的グノーシス(神、神性、霊的世界の認織)に求め、対極をなすハバーマスの対話的理性を批判しながら、現代ドイツの方向性を探る。
目次
1 技術と文化
2 文化の概念
3 ポスト・モダンの時代特徴
4 文化的自覚の現在
5 文化政策への帰結