内容説明
精神障害者の長期入院問題は、改善されるのか!画期的な大規模調査をもとに、人権問題を引き起こしかねない精神病院中心の生活へと傾いていく、日本の精神障害者とその家族の真の姿をいま、明らかにする。
目次
I 日本の精神障害者を取り巻く大状況(精神障害者の社会的処遇と精神医療;精神障害者と家族の問題;障害者対策をめぐる改革動向)
2 精神障害者と家族の現況(全家連調査の概要;家族による扶養・保護の実状と問題点―父母の高齢化ときょうだいへの世代交替;長期入院を生み出す社会的条件としての家族;患者の退院と家族の受け入れ―事例分析から;障害者からみた家族の位置―自立・依存の葛藤と自立のための条件;「生活者」としての精神障害・回復者の自立と援助ネットワーク;就労をめぐる問題;精神障害者の「生きがい」とその実現を妨げるもの―自由記入欄の分析から;調査によせられた家族の声)
3 福祉施策実現への展望(社会復帰を考えるとき家族をどうみるか;新精神保健法でできること;今後の福祉施策実現に向けて―当事者運動の立場から)
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- 和書
- D.カーネギーの会話力