出版社内容情報
【内容】
教授学と汎知学というコメニウスの二つの基本思想が具体的に見事に表現された,世界で最初の絵本でもある言葉の教科書の待望の全訳。教育学はもとより思想史・児童文学関係の方にも幅広く薦められる魅力■れる一冊。
【目次】
内容説明
17世紀にコメニウスによって出版された『世界図絵』は、聖書にもとづく子どものための最初の「絵本」として高い評価をえたし、また画期的な絵入りの「ことばの教科書」として広く普及してきた。と同時に、『世界図絵』は、教授学と汎知学というコメニウスの二大基本思想を具体的にみごとに表現した著作といえよう。教育に携る方だけでなく、児童文学・思想史関係にも薦められる魅力的な本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きのたん
4
【課題】とにかく教えよう!という意欲が伝わってくる。どうも出てくる作物が数種だったり、地獄の描写が細かかったりして、ものすごく内容に偏りがある気がするが、そんなことはどうでもいい。子供たちに「教える」ということを最初に意識した一冊。こういうものを天動説の時代にやっていたのがすごい。節制の項をプリントして各飲み屋の入り口に貼ってはどうか。2022/10/27
Hiroki Nishizumi
3
確かに、最初の課題はわずかで簡単であるべきだ。そして徐々に多くのものを学び、深めていくのだ。時代を感じる内容も多いが、啓蒙されることに違いはない。2023/04/09
エジー@中小企業診断士
2
汎知学-自然と人間と神についての全てを網羅する統一的普遍的な知識体系をまとめあげようとする思想。子どものための絵本、絵入りの教科書として18世紀には聖書につぐベストセラーであったとも。無知にとっての薬は学識である。なされるべきことや語るべき全てのことを前もって正しく理解していなければ賢明に行動することも話すこともできない。1.神から始まり150.最後の審判で終わる。英知、勤勉、節制、勇気、忍耐、正義、寛大などの概念も擬人化して図示。世界の事物と人生の活動における全ての基礎を絵によって表示し命名した書物。2024/08/07
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