内容説明
内戦と干渉戦争のなかの社会主義国家建設。前線の兵士がいかに行動し、軍の構造を変えていったか。生産現場の労働者が「労働者統制」を通じていかにその主体を形成していったか。本書は、政治史、外交史、経済史といった枠を超え、ソヴェト・ロシアがどのような社会主義国家建設をめざしたかを解明する。
目次
1 革命と権力(ペトログラートにおける十月武装蜂起;ソヴェト権力の樹立)
2 旧国家から新国家へ(労働者の武装;ブレスト=リトフスク講和と外交;工場における権力)
3 社会主義国家体制をめざして(労農赤軍の建設;社会主義国家をめぐる論争;極東地方におけるソヴェト権力;内戦とクロンシタットの反乱)