出版社内容情報
【内容】
日本経済の変動は地域経済のあり方をどう変えたか｡ 本書は，滋賀県甲賀地方の変貌の過程を，産業構造，人口，雇用，地場産業，農業などに焦点をあて，つぶさに究明している｡
【目次】
序論 地域のアイデンティティとパフォーマンス 宮永昌男
1 地域研究の問題視角
2 地域住民と地域特性
3 新しい地域自立像を求めて
第1章 甲賀地域における社会経済構造の変化と地域特性 宮永昌男
1 甲賀地域のアイデンティティ
2 甲賀地域の生活環境
3 甲賀各町のローカルアイデンティティ
4 「まちづくり」の問題点
第2章 人口の推移 上田尚一
1 人口密度と人口増加
2 人口増加率と昼間流入・流出率
3 人口の年齢コーホートの変化
第3章 工場進出と地域産業構造の変貌 井口富夫
1 工場進出の推移と現状
2 工場進出を促進させた要因
3 工場進出と地域経済の変貌
4 工場進出と地元企業
5 工場進出と技術開発
第4章 地場産業の変貌と甲賀薬業 波多野進
1 中小企業施策の展開と地場産業
2 地場産業の定義
3 地場産業の動態
4 甲賀の地場産業
5 地場産業としての甲賀薬業
第5章 「工場進出」に伴う労働市場の産業的・地域的構造変化 石川両一
1 「工場進出」と工業化の特質
2 労働需要構造の変動
3 労働力供給構造の変動
第6章 都市化に伴う農家の兼業深化と集落農業 河村能夫
2 分析枠組み：概念定義と分析方法
3 市町村レベルにおける都市化と兼業深化
4 集落レベルにおける都市化と兼業深化
5 都市化・兼業深化の集落農業への影響
