出版社内容情報
【内容】
資本主義発達史の研究において,賃労働の生成史の究明が資本の生成史とならんで不可欠である。本書は,わが国ではややもすれば等閑視されがちな賃労働の生成を,イギリス産業革命の社会的側面から究明している。
【目次】
序章 産業革命に先行する経済の発展
第1章 綿工業における工場制度の成立と手織工の没落
第1節 綿紡績業における工場制度の成立
第2節 綿職布業における工場制度の成立
第3節 手織工の没落と工場労働者への転化
第2章 製鉄業・炭鉱業における技術革新と労働関係
第1節 製鉄業における技術革新と労働関係
第2節 炭鉱業における原生的労働関係の生成と消滅
第3章 産業革命期における賃労働の生成
第1節 議会囲込と賃労働の生成
第2節 産業革命期の労働移動
第4章 産業革命期における労働者の労働と生活
第1節 産業革命期労働者の消費生活と小売業
第2節 産業革命期の児童の雇用と日曜学校