出版社内容情報
【内容】
イギリス産業革命を起点とする資本制生産の展開から20世紀初頭,真に世界的規模での資本主義世界体制が成立する。この壮大な歴史過程を,最新の研究成果を吸収して,バランスよくまた一貫した視角の下に概説する。
【目次】
第1部 イギリスの産業革命
第一章 自由放任と産業革命
1 最初の産業革命
2 イギリス資本主義の確立
第二章 産業革命と世界市場
1 イギリス外国貿易の拡大
2 西ヨーロッパと合衆国における対応
第三章 一八二五年恐慌と再編期
1 再編期の経済構造
2 チャーティズムと反穀物法同盟
第2部 自由貿易体制と世界市場の拡張
第一章 イギリス資本主義と自由貿易体制
1 新展開のための経済秩序
2 イギリス資本主義
3 運輸革命と自由貿易体制
第二章 資本主義国家群と周辺従属地域
1 西ヨーロッパと合衆国における資本主義の確立
2 周辺地域の世界市場への統合
第三章 大不況
1 大不況の構造的要因
2 反体制運動と帝国主義の選択
第3部 資本主義的世界体制の確立
第一章 大型企業体の成立と独占
1 大型企業体の成立
2 労働者層と職員層
3 独占と経済秩序
第二章 各国資本主義展開の特質
1 中心資本主義諸国
第三章 資本主義的世界体制と帝国主義
1 資本主義諸国の編成と周辺従属地域
2 世界市場統合の形態と帝国主義