出版社内容情報
【内容】
本書は，サルの実験研究で高名な心理学者ハーロウの20余年にわたる実験研究の集成である。サルの愛情行動の発達，恐れと怒り，社会的行動の分析を通して 「愛がなりたつ」 ための条件をさぐる。原著 : Learning to l
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
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他者への愛情は5つのシステムにより説明可能だ。母性愛、母に対する子の愛情、同年齢の仲間同士の愛情、異性愛、父性愛だ。母性愛は、子供が生まれる度に繰り返される。子供の活動が自由になり、好奇心が増すと子の愛情は最終段階。母から自立する。これを決定づけるのは母親の行動。仲間の愛情を通して社会的、文化的パターンが学習され、攻撃性を制御する能力が身につき、異性愛への基礎が形づくられる。父性愛は、子を守る二次的なシステムとして機能する。これは文化による違いが大きく、生物学的要因よりも経験的要素に依存しているようだ。2017/04/04
