太平洋戦争の真実―そのとき、そこにいた人々は何を語ったか

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太平洋戦争の真実―そのとき、そこにいた人々は何を語ったか

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065304051
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

出版社内容情報

「戦争は壮大なゲームだと思わないかね」――終戦の直前、そううそぶいた高級参謀の言葉に、歴戦の飛行隊長は思わず拳銃を握りしめて激怒した。
「私はね、前の晩寝るまで『引き返せ』の命令があると思っていました」ーー艦上攻撃機搭乗員だった大淵大尉が真珠湾攻撃を振り返って。
「『思ヒ付キ』作戦ハ精鋭部隊ヲモミスミス徒死セシメルニ過ギズ」ーー戦艦大和水上特攻の数少ない生存者・清水芳人少佐が、戦艦大和戦闘詳報に記した言葉。
「安全地帯にいる人の言うことは聞くな、が大東亜戦争の大教訓」――大西中将の副官だった門司親徳主計少佐の言葉。
「私は『決戦』と『手柄を立てる』という言葉が大嫌いでした。決戦というのはこの一戦で雌雄を決するということなのに、決戦だ、決戦だとなんべんも。そんな掛け声で部下をどれほど失ったかわかりません」ーー零戦初空戦を飛行隊長として率い、終戦まで前線で戦い続けた進藤三郎少佐。
「戦後、GHQの占領政策を聞いたときにガッカリしました。なんだ、二・二六の青年将校がやろうとしていたことと同じじゃないかと」ーー日米開戦前に中国戦線からのベテラン搭乗員。二・二六事件の折は、予科練の生徒で鎮圧軍として出動した。角田和男中尉。
「日露戦争でロシア軍の捕虜になった人が、日本に帰れずにアメリカに渡って浄土真宗の僧侶になっていて、マッコイに会いに来たことがありました。立派な人でしたが、我々も日本がもし勝っていたら帰れなかったでしょうな。負けて、日本に軍隊がなくなったから帰ってこれたようなもんですよ」――戦中、捕虜となって米本土の収容所にいた中島三教飛曹長。

内容説明

ウクライナでの戦争が泥沼化し、北朝鮮からは頻繁にミサイルが発射され、日本では「新しい戦前」という言葉が話題になる今、我々が耳を傾けるべきは、日本を亡国の危機に陥らせたあの戦争の体験者たちの真摯な言葉ではないだろうか。

目次

戦争に熱狂する国民・メディアに対する一兵学校生徒の冷静な目
霞ケ浦海軍航空隊の教官が練習生たちに示した戦闘機乗りの心意気
空戦の指揮官たる若き海軍航空士官たちの反骨心
戦勝に沸く中国戦線で戦争の行く末を案じた戦闘機隊隊長の懸念
真珠湾攻撃に参加した爆撃機搭載員が明かした、攻撃前夜の意外な胸の内
日米開戦の日の朝、連合艦隊に所属する艦長が怒り心頭に発して叫んだひと言
日々命がけで戦う凄腕下士官搭乗員が激戦の最中に実践していたこと
日本海軍のサラブレッドが惨敗の海戦で知った日本海軍の驕り体質
剛毅で知られた戦闘機乗りが劣勢の空戦の最中に感じた心境の変化
政治と軍事を独裁する東条英機首相に正面から楯突いた新聞記者の気骨
大惨事となったカウラ捕虜収容所暴動に参加した元海軍下士官の悔恨
乗艦が撃沈され漂流する乗組員百九十三名の命を救ったリーダーの決断
「海軍の墜落王」が、ある参謀の暴言に激高して発した言葉
撃沈された戦艦「大和」の生存士官が公式記録に残した、戦友たちへの思い
特攻隊員たちの出撃後、兵舎だった小学校の黒板に残されていた辞世
終戦直後、上官からのある「指令」に昂然と反発した、歴戦の戦闘機乗りの矜持
捕虜となった凄腕パイロットが米本土の収容所で知った衝撃の事実
終戦後、開拓農民となった名パイロットが抱いた戦争指導者たちへの怒り
海軍兵学校と東京大学。凄惨な戦場から生還した海軍士官が学んだこと
銃後を守り続けた戦闘機乗りの妻が、戦後、涙ながらに訴えたこと
戦後、撃墜した敵パイロットと奇跡の再会を果たした零戦搭乗員の感慨
徳川幕府直参の跡取りである学徒搭乗員が晩年に残した達観の言葉
日本海軍きっての名戦闘機隊長が晩年に語った戦争への苦い思い
特攻の一部始終を見届けた主計科士官が語ったあの戦争の真実
夫が戦死、戦後再婚した妻たちは、六十年の時を経たとき、何を語ったか?

著者等紹介

神立尚紀[コウダチナオキ]
1963年、大阪府生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒業。1986年より講談社「FRIDAY」専属カメラマンを務め、主に事件、政治、経済、スポーツ等の取材に従事する。1997年からフリーランスに。1995年、日本の大空を零戦が飛ぶというイベントの取材をきっかけに、零戦搭乗員150人以上、家族等関係者500人以上の貴重な証言を記録している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さぜん

46
#NetGalley攻撃機搭乗員だった人々の証言集。命令を下す人、実戦を潜り抜けた人、様々な立場にいても当時を語る言葉の重みは等しい。毎朝搭乗員を振り分けることが苦痛だった上官。死へと送り出すからだ。戦後の日本人の変わり身に嫌気がさした人もいる。誰の為に戦ったのか。戦争は理不尽に人生を変えてしまう。こうした証言を残し伝えていくことを痛感する。2023/08/28

不識庵

7
口角泡を飛ばして叫ぶ国威発揚も、平和も、その大きな声の持ち主は、だいたいが嘘くさい。ウクライナの戦火も、熊の出没も、等しく「安全圏」から見ているに過ぎないからだろう。挑発を繰り返したり、力で侵略したりするならず者国家は存在する。それが冷厳な現実である。熱に浮かされたように唱える平和も、民族高揚も、等しく愚かしい。平和を継続したいなら、戦火に生きたその声を聴き、熱しやすく冷めやすい大衆性から遠く離れて、確固とした自己を持つべきである。2023/12/18

tban

4
貴重な証言集 特攻関連の著書が多い著者が、足で集めた貴重な証言集。 有名な撃墜王から無名ながら重大な局面に居合わせた人など、 その証言には重みがあります。すべての人の人生に考えさせられる 深みのある1冊です。2023/07/10

手ぬぐいゲッター

1
実際に戦争を体験した人たちの話を読めてよかったと思いました。2024/06/23

Oki

1
何十年もかけて高くしてきた戦争の敷居を一気に下げてしまう、プーチンのような細胞をどうするかが人類の課題。 2023/08/05

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