ひたすら、さらに、もっと―エネルギー消費の蓄積史

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ひたすら、さらに、もっと―エネルギー消費の蓄積史

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622098621
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

木から石炭、石炭から石油、石油から次のステージへ。エネルギー史ではこのような段階論的トランジション(転換)が定説となっているが、それは誤りである。
人類が消費するエネルギーは、低次から高次へ転換してきたのではない。機関車の多くは石炭よりも木を燃やし、炭坑の支柱は膨大な木を使った。今でも、石油生産に必要な鋼鉄、自動車道のセメント、地域によってはプラスチックも石炭で作られる。〈伝統的〉な燃料は、今も大量に消費されている。なぜなら各種エネルギーは共存関係にあり、旧が新で置き換わる関係にはないからだ。どの消費量もひたすら増え続け、それは今、史上最大レベルにある。
本書はエネルギートランジション説が単なる神話だったことを実証しているが、その欠陥は初歩段階ですでに明らかだった。にもかかわらず、あたかも真実のように受容されたのはなぜか。本書はその疑問にも答え、焦点を原子力推進に当てる。
トランジション説は、次段階のイノベーションが気候危機を解決するという先送り策を正当化してきた。しかしそれは夢想にすぎない。英『エコノミスト』誌、英『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。仏政治環境学財団政治環境学賞、仏上院歴史書賞、仏経済財務省協賛テュルゴ賞審査員賞受賞。『人新世とは何か』共著者による話題の最新刊。


【目次】

はじめに――エネルギー共生の歴史
第1章 ロウソクの光
第2章 「の時代」――物質によるフェーズ分けとその問題
第3章 石炭の歴史(それはほんとうは木の……)
第4章 木造の宮殿
第5章 炭素結合
第6章 カーボン・ファラシー(Carbon Fallacy)――炭素についての誤った考え
第7章 成長を支える根
第8章 木材の石油化
第9章 テクノクラシー・インク
第10章 原子力のマルサス主義者たち
第11章 エネルギー危機の創造
第12章 テクノロジーというカード
結び――歴史の重要性

原注

内容説明

木から石炭、石炭から石油、石油から次のステージへ。エネルギー史ではこのような段階論的トランジション(転換)が定説となっているが、それは誤りである。人類が消費するエネルギーは、低次から高次へ転換してきたのではない。機関車の多くは石炭よりも木を燃やし、炭坑の支柱は膨大な木を使った。今でも、石油生産に必要な鋼鉄、自動車道のセメント、地域によってはプラスチックも石炭で作られる。〈伝統的〉な燃料は、今も大量に消費されている。なぜなら各種エネルギーは共存関係にあり、旧が新で置き換わる関係にはないからだ。どの消費量もひたすら増え続け、それは今、史上最大レベルにある。本書はエネルギートランジション説が単なる神話だったことを実証しているが、その欠陥は初歩段階ですでに明らかだった。にもかかわらず、あたかも真実のように受容されたのはなぜか。本書はその疑問にも答え、焦点を原子力推進に当てる。トランジション説は、次段階のイノベーションが気候危機を解決するという先送り策を正当化してきた。しかしそれは夢想にすぎない。英『エコノミスト』誌、英『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。仏政治環境学財団政治環境学賞、仏上院歴史書賞、仏経済財務省協賛テュルゴ賞審査員賞受賞。『人新世とは何か』共著者による話題の最新刊。

目次

ロウソクの光で
「の時代」―物質によるフェーズ分けとその問題
石炭の歴史(それはほんとうは木の…)
木造の宮殿
炭素結合
カーボン・ファラシー(Carbon Fallacy)―炭素についての誤った考え
成長を支える根
木材の石油化
テクノクラシー・インク
原子力のマルサス主義者たち
エネルギー危機の創造
テクノロジーというカード

著者等紹介

フレソズ,ジャン=バティスト[フレソズ,ジャンバティスト] [Fressoz,Jean=Baptiste]
1977年生まれ。専門は科学史、技術史、環境史。インペリアル・カレッジ・ロンドン准教授を経て、現在フランス国立科学研究センター(CNRS)研究部長。社会科学高等研究院(EHESS)環境史部門研究責任者。国立土木学校(ENPC)教授。本書『さらに、ひらすら、もっと』は『エコノミスト』誌、『フィナンシャルタイムズ』紙ベストブックス2024選出。『ヌーベルオプス』誌のオプス環境賞受賞(2024)。フランス政治環境学財団の政治環境学賞受賞(2024)。フランス上院主催の歴史書賞受賞(2025)。フランス経済財務省後援テュルゴ賞審査員賞受賞

太田佐絵子[オオタサエコ]
1981年早稲田大学第一文学部フランス文学専攻卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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人生ゴルディアス

0
うーん……。エネルギー関係の本で時折言及される、石炭は時代遅れなどではなく、依然として石炭の時代と呼ばれた頃より途方もない量を消費している、という話に興味があって読んでみた。エネルギートランジションとは神話に過ぎず、あらゆる燃料が常に消費量を増やし続けている説明が延々と続き、やがて「トランジション」という言葉自体がそもそもエネルギー史の中でどのように出てきて、エネルギー危機、原子力から環境保護関連の文脈にどう取り込まれていったかの話になり、興味が尽きてしまった。2026/10/19

KM

0
面白かった。木材から石炭、石炭から石油等のエネルギートランジションは存在せず、ただ消費が技術革新によって増えていくだけである。発電等の一次利用で活用されなくても、プラントの建設等の二次利用で使用されている。また、富裕層だけではなく、貧困層もすべからくエネルギーは利用しており、全人類が「移行」しなければ、真のトランジションはあり得ない。そのように全体像を把握せずに脱炭素といった大きなプロジェクトは成しえないという作者の主張に対して、共感ができる。2026/08/23

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