カナシイホトケ

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カナシイホトケ

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  • サイズ A5判/ページ数 296p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622098386
  • NDC分類 386.12
  • Cコード C0072

出版社内容情報

岩手に移住して20年余、写真家である著者は、東北の祭礼と人々の姿にカメラを向けてきた。それは、多くの祭礼は形骸化していることを目の当たりにする旅でもあった。遠い時代から信じられてきた大いなる物語は、意味を失おうとしている。だが、今もなお変わらぬかたちで祭礼を続ける人たちがいる――死者を想い、その土地に生きる人たちの心の情景を言葉と写真で濃やかに紡ぎ出す。


【目次】

岬の光
汀の向こう
父の手のひら
母性の匂い
冬の滝へ
赤倉の人
晩秋の茅刈り――彼の生活 1
オジナオバナ
冬から春、そして夏へ――彼の生活 2
新しい土地へ――彼の生活 3
カナシイホトケ
春日祭
タコ釣りの風景
お盆の光
ろうそくの火
やまはげの夜
あたらしい糸に

内容説明

岩手に移住後、カメラを携えはじまった東北の祭礼への旅。そこで目の当たりにするのは、遠い時代の人が創り出し、信じられてきた、神々や仏を迎え送る豊穣な物語が役割を失い、消えゆこうとしている光景だった。だが、今も変わらぬかたちで祭礼を続ける人たちもいる―北辺の地で死者と共に生きてきた人びとの営み、その地で己の魂と向き合い祈る人の姿。東北の風景と人の語りが抱く死者たちを想い、今日の死生観を問う17篇。

目次

岬の光
汀の向こう
父の手のひら
母性の匂い
冬の滝へ
赤倉の人
晩秋の茅刈り―彼の生活1
オジナオバナ
冬から春、そして夏へ―彼の生活2
新しい土地へ―彼の生活3
カナシイホトケ
春日祭
タコ釣りの風景
お盆の光
ろうそくの火
やまはげの夜
あたらしい糸に

著者等紹介

奥山淳志[オクヤマアツシ]
写真家。1972年大阪生まれ、奈良育ち。京都外国語大学卒業後、東京の出版社に勤務。1998年岩手県雫石町に移住し、写真家として活動を開始。以後、東北の風土や文化を撮影し、書籍や雑誌等で発表するほか、人間の生きることをテーマにした作品制作を行う。2006年「Country Songs ここで生きている」でフォトドキュメンタリー「NIPPON」2006選出、2015年「あたらしい糸に」で第40回伊奈信男賞、2018年写真集『弁造 Benzo』(私家版)で日本写真協会賞新人賞、2019年写真集『弁造 Benzo』および写真展「庭とエスキース」(ニコンサロン)で第35回写真の町東川賞特別作家賞、2022年令和3年度 岩手県芸術選奨、2024年写真集『BENZO ESQUISSES 1920-2012』(私家版)で第32回林忠彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆーじ

8
1999年~2010年私も東北のとある町にいた。恐山の温泉につかり佐々木さんから怖い話を聞いた。百代の藤壺は旨かった。弘前、三浦社長の豊盃。弘前から能代に抜ける悪路は死ぬかと思った。三陸にあった女遊戸は今どうなってるかな。秋田市内の室蘭ラーメン、金浦温泉は北投石、志張温泉、日景温泉は定宿だった、滑川や打当もよくいった。山形は板蕎麦だ。大井沢に泊まったら熊の手で撫でられた女将の話、鶴岡のざばっこの刺身は最高だ。脚気川渡かさ鳴子、長町のビーワンのじゃじゃ麺はパイロンの味、太白山にはよく登ったな。タノシイホトケ2026/08/21

ゆう

3
東北地方の祭礼とか習俗の現在地が描かれている。それらが役割を終えて消えていくかもしれないことについて、肯定も否定もなく静かな筆致で切り取っている、のかな。写真家だけに写真のように。良い小説を読んでいるような時間を過ごせた。良書だと思います。2026/08/30

taq

0
東北に移住し、東北各地の祭りや習俗を追っている写真家の写真エッセイで、一つ一つの写真がとてもよい。伝統ある祭りや儀式が、シャッターを切った瞬間だけではなく、すでにこの世にはいないかつての担い手たちから連綿と続くつながりまでもがすくい取られているような、深い味わいの写真。一枚一枚がそれぞれに異なった不思議な力を持っていて、すぐに目を逸らすことができないような力がある。訪れた土地のことをとても細やかに見ているのだということが文章を読むとよく分かり、そのような目で捉えるからこそ写真に力が宿るのだと知れる。2026/09/23

らすた

0
北東北の空気、私も強く惹かれています。しかし私はあくまで他所者、真にその世界の住人にはなれないとしばしば感じます。 また筆者の感じている通り、祭りが変わり人が変わりつつある今、もはや十年後に今のような祭りが無くなってしまうのはほぼ確実のような気がして、とても寂しいものです。2026/08/24

Tom Sasa

0
読了。 祈る。 ことができない、2026/08/16

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