出版社内容情報
◆今世紀に入ってようやく、《病は気から》の背後にある仕組みが、劇的に明らかになりつつある。私たちの脳は、免疫系と絶えず情報をやりとりし、協働で心身の健康を形作っているのだ。
いまや脳と免疫系の〈対話〉のルートが発見され、脳が身体の内部を知覚する「内受容感覚」の働きにも注目が高まり、医科学の最前線を切りひらいている。
◆なぜ脳が身体の炎症を記憶したり再発させうるのか。逆に免疫の働きは、抑うつや認知症を引き起こしうるのか。心と行動は腸内の微生物叢の状態にどう影響されるのか──。
そんな新しい問いに挑む神経免疫研究の現在地を、その大きな可能性も含めて、ライマン博士が丁寧に案内する。「心身一元」の、新しい医科学への呼び声となる書だ。
【目次】
本書を読んでいただく前に
プロローグ
《第I部 開かれた心》
第1章 二つの系の物語
神経内科学と免疫学がどのように成長し、どのように疎遠になったのか
第2章 壁にあいた抜け穴
見えない解剖学的構造と隠れた生理機能が医学をどう変えつつあるか
第3章 病気の感覚
心が免疫防御の一部をなすとはどういうことか
第4章 スーパーシステムの物語
心と身体と世界の新しい見方
第5章 微生物に操られる
腸に宿る無数の細菌がいかに選択や気分、行動に影響を及ぼすか
《第II部 万物がばらばらになる》
第6章 友軍砲火
免疫系がおかしくなったとき
第7章 心が炎症を起こす
炎症と抑うつ状態
第8章 思考が火をつける
心が免疫に影響するしくみ
第9章 無主の地
第10章 戦いの代償
慢性炎症とそれがもたらすもの
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《第III部 防御のシステムを再構築する》
第11章 抗炎症生活
第12章 食べる
第13章 遊ぶ
第14章 好きになる
謝辞
脳‐免疫の複雑な関係に向き合う科学(佐々木拓哉)
参考文献
索引



