出版社内容情報
DNAには進化の痕跡が刻まれている。南氷洋の無血魚の不凍遺伝子、熱泉にすむアーキアの不死の遺伝子、シーラカンスの遺伝子化石、さまざまな眼の形成とツールキット遺伝子……これらの適応はみなDNAレベルで立証できる。進化を操るのは偶然・淘汰・時間だが、適者生存に至る中間段階がいまやDNAに見て取れるのだ。自然界の生物の驚きの例を挙げながら、進化発生生物学の第一人者が進化の原理を解き明かす。写真・図版多数。
【目次】
はじめに 合理的な疑いの余地なし
1 序説――ブーベ島の無血魚
2 進化の計算――偶然、淘汰、時間
3 不死の遺伝子――永遠に現役
4 古きものから新しきものを作る
5 遺伝子化石――昔日の生活を物語る破片
6 デジャビュ――進化はなぜどのようにして繰り返すのか
7 われらが血と肉――軍拡競争、人種、自然淘汰
8 複雑さの形成と進化
9 見ることと信じること
10 ワイオミングのヤシの木
謝辞
訳者あとがき
参考文献と読書案内
索引



