出版社内容情報
フランスの政治思想家・法律家・政治家アレクシス・ド・トクヴィル(1805-59)。フランス革命後を生き、司法・行政・立法に関わり、『アメリカのデモクラシー』を書いたひとの、政治家としての演説、思想家としての論文、アメリカの旅の記録「荒野の一五日間」はじめ重要な旅行記や数多くの書簡を収録し、その全貌をはじめて一書にしるす。「民主主義」をその原点に戻って考えるためにも。
【目次】
I 演説・報告・論文
1 アンシァン・レジームを理解する
一七八九年以前および以後におけるフランスの政治的社会的状態/共和国はいかにして一人の主人を受け容れる用意ができたのか/共和国でなくなりつつあった国民はどのようにして革命的なままにとどまったのか
2 貧困問題・社会問題・監獄制度
貧困問題にかんする覚書/貧困問題にかんする第二論文/「合衆国における監獄制度とそのフランスでの適用」第二版序論/捨て子についての報告(一八四六年)
3 二月革命前後における政治家トクヴィル
私の本能、私の意見/行政の中央集権化と代表制度/パリからシェルブールへの鉄道についての報告/中産階級と人民について/下院における勅語への奉答案の議論でなされた演説、一八四八年一月二七日 /憲法草案審議における憲法制定議会での演説――労働権の問題をめぐって、一八四八年九月一二日
4 アカデミーにおける演説
セサック伯爵とかわって席に着くさいの公開演説、一八四二年四月二一日/精神・政治科学アカデミーの公開年次報告における演説、一八五二年四月三日
5 日本における受容 自由原論〔総論〕
II 旅行記
荒野の一五日間/イギリスの最終的な印象/イギリス・アイルランド旅行 一八三五年/アルジェリア旅行の覚書 一八四一年/シチリア旅行〔一八六〇年〕/オナイダ湖への旅〔一八六六年〕
III 書簡 1814-1859年の40通収録
訳者あとがき



