コンパートメントNo.6

個数:

コンパートメントNo.6

  • ウェブストアに103冊在庫がございます。(2025年10月23日 05時17分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622097952
  • NDC分類 993.61
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ソ連崩壊直前のある春の朝、モスクワからウランバートルへ向かうシベリア鉄道が出発する。憧れのソ連に留学してきたフィンランド人の寡黙な少女と、家族をのこして建設現場へ向かうロシア人の饒舌な出稼ぎ夫。寝台列車の同じ部屋(コンパートメント)に偶然乗りあわせた二人の旅を描く。
共通点のない二人は食事や酒をともにし、無数の集落や町や工場地帯を通過し、ときに途中下車をして各地に住まう人びとや動物と出会いながら、針葉樹林と雪に覆われた巨大な大陸を横断しつづける。
そこでは「すべてが動いている――雪、水、空気、木、雲、風、町、村、人、思いが」。車窓をみながら少女が祖国の家族やロシアの小説、モスクワにいる親しい人びとのことを考えるうち、列車は目的地に近づき、二人の下車も迫る……。
著者はフィンランドでその年最高の文学に贈られるフィンランディア賞を本書で受賞した。13ヶ国語に翻訳されたロードノベルの、待望の邦訳。


【目次】

内容説明

ソ連崩壊直前のある春の朝、モスクワからウランバートルへ向かうシベリア鉄道が出発する。憧れのソ連に留学してきたフィンランド人の寡黙な少女と、家族をのこして建設現場へ向かうロシア人の饒舌な出稼ぎ夫。寝台列車の同じ部屋(コンパートメント)に偶然乗りあわせた二人の旅を描く。共通点のない二人は食事や酒をともにし、無数の集落や町や工場地帯を通過し、ときに途中下車をして各地に住まう人びとや動物と出会いながら、針葉樹林と雪に覆われた巨大な大陸を横断しつづける。そこでは「すべてが動いている―雪、水、空気、木、雲、風、町、村、人、思いが」。車窓をみながら少女が祖国の家族やロシアの小説、モスクワにいる親しい人びとのことを考えるうち、列車は目的地に近づき、二人の下車も迫る…。著者はフィンランドでその年最高の文学に贈られるフィンランディア賞を本書で受賞した。13ヶ国語に翻訳されたロードノベルの、待望の邦訳。

著者等紹介

リクソム,ロサ[リクソム,ロサ] [Liksom,Rosa]
1958年フィンランドのラップランド州ウリトルニオ生まれ。ヘルシンキ、コペンハーゲン、モスクワで人類学を学ぶ。デビュー作『一夜の停留所』でJ.H.エルッコ新人賞を受賞。のちのシベリア鉄道の旅が結実した『コンパートメントNo.6』でフィンランディア賞を受賞

末延弘子[スエノブヒロコ]
1975年北九州生まれ。フィンランド国立タンペレ大学フィンランド文学専攻修士課程修了。フィンランド人作家レーナ・クルーンと出会い、翻訳の仕事を始める。2007年度フィンランド政府外国人翻訳家賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

48
映画が大好きなので図書館で原作となったこの本を見つけた時は小躍りしそうになりました。育ちも生まれも違う若者同士の不器用ながらもかけがえのない交流を描いた映画に対し、こちらは野蛮で饒舌な労働中年男性と様々な屈託を抱えて留学した若い女性のぎこちない遣り取りとなっている。読んでみると本書で喋るのは、男だけで少女の方は地の文では最後以外は全然、喋らない。その為、二人の会話は一方的なやり取りのようにも思える。しかし、少女は男の言葉に耳を傾けていており、その言葉が彼女にとっ内省と救済に通じていたから双方向的と言える2025/09/08

kibita

13
シベリア横断鉄道の一室に居合わせたフィンランド人少女と粗野な中年労働者ロシア人男。会話はほぼ彼。「この国には百を超える民族がいる。そのうちのひとつ、もしくは三つくらい滅んでもたいしたことはねえ」ロシア人作家でない為か様々な民族の蔑みを口にする男に今現在の不条理な侵攻を続けているロシアの思想的な物を感じ…NATOに加盟して、やっと一息つけたというフィンランド。現在の状況が違っていれば「何もかもが違う2人のロードノベル」として楽しめたかもしれない。情景描写が良いだけに。80年代、ソビエト連邦崩壊前。映画あり。2025/08/24

入江大和

4
シベリア鉄道…雪深い大平原を、どこまでも続く針葉樹林を、凍った河を超えて、何日も何日も旅するなんて素敵と思っていたので、過酷で清潔とは言えない現実を突きつけられて何も言えない。私には絶対無理!(笑)男はほぼ犯罪者で、頭の中はウオッカと女のことしか無い。ペラペラ過去の話をするけれど、どこまで本当なのか疑わしい。コンパートメントで同室になった少女は寡黙だ。自分の中に閉じこもっているようで、でも男の話を聞き、嫌悪したり興味を持ったりしつつ、列車の旅は続いて行く。大長編じゃないのに、とても時間がかかりました…2025/10/15

田沼とのも

4
旅情感たっぷり。 しかもシベリア鉄道をモスクワからウラジオストックを経て、ウランバートルまで。行ってみたいけど、旅慣れた人でもなかなか手を出せないエリア。 ロシア、ソ連とフィンランドの冷たく悲しい歴史を知っていれば、本作をより深くより楽しめるのだろう。ガサツで暴力的だけど悲哀漂うロシア男と、ただただ無口な北欧少女が過ごすコンパートメントNo.6。二人の心が通うのか通わないのか、少女の無口さが読者の想像をかき立てる。映像化されてるみたいなので、そちらも見てみたい。2025/10/08

たまごっちいし

3
入院中の本として図書館から借りてみた。 映画を見たことがあって、かなり良かったと思ったけど、あれ?こんな人でしたっけ?ってなって、半分くらいまで読んで、我慢しきれずに後書きを読んだ。 あー、映画はちょっと設定が変えてあったのね〜、納得。 翻訳はあまり得意じゃなく、カタカナも覚えられない。 残念ながら、挫折。 リョーハに会いたかったな。2025/09/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22703391
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品