痛み、人間のすべてにつながる―新しい疼痛の科学を知る12章

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痛み、人間のすべてにつながる―新しい疼痛の科学を知る12章

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622097389
  • NDC分類 493.1
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「痛み」の本質の理解はここ十数年で大きく変わった。17世紀のデカルト以来、「痛みの経路」で多くを説明しようとする古いパラダイムが浸透していたが、最近は脳神経科学と認知心理学を組み合わせた巧みな実験の数々によって知見が深まり、痛みに対処するためのさまざまな実践的アプローチが視野に入ってきた。
痛みは脳でつくられるが、その存在は脳の中だけに閉じてはいない。脳・身体・痛みの関係の本質が新たな常識になれば、より多くの苦痛を軽減することにつながる。本書が啓蒙するのは神経科学以上にそうした本質の認識であり、読み終わるとたしかに、「痛み」と自分の関係が変わっている。
本書では痛みのきわめて多様な側面が取り上げられる。持続性の痛みに対処するために必要なのは、全体論的アプローチだからだ。痛がる脳の最新科学、情動や共感の役割、痛みの社会性、「無痛」の研究、鎮痛薬以外の対処法の展開(認知行動療法から編み物セラピーまで!)……すべての章が、痛みについての新しい理解の扉を開いてくれる。
痛みはあなたを保護する仕組みであり、当事者が痛みに対して主導権を握ることで、痛がる脳はダイナミックに変えられる。読者に手渡されるのは、この知識の力だ。

内容説明

痛みとは、単なる感覚、ではない。感覚‐情動‐思考‐身体知、すべてが混然一体となった、驚くべきもの。痛がる脳の最新科学を知り、生物・心理・社会モデルによる新しい疼痛観を知る。痛みとの関係を根本から変える、エキサイティングな学びの書。

目次

身体の防衛省―そもそも痛みとは何か
無痛の五人組―痛みを感じないとはどういうことか
こっちを向いてよ―注意をそらすことと想像の力
期待の効果―プラセボ、知覚、そして予測
痛みの意味―情動と心理の力
痛みなければ益もなし―苦痛と快楽、そして目的
誰かの「痛い」を知覚する―痛みが伝染する理由
心をひとつに―社会的な痛み
信じることで救われる―信念と枠組み
静かなるパンデミック―持続痛クライシス
暴走する脳―痛みはなぜ残るか
痛みの革命―持続痛をめぐる新たな希望

著者等紹介

ライマン,モンティ[ライマン,モンティ] [Lyman,Monty]
オックスフォード大学医学部リサーチ・フェロー、皮膚科医。オックスフォード大学、バーミンガム大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンに学ぶ。タンザニアの皮膚病調査についてのレポートで2017年にWilfred Thesiger Travel Writing Awardを受賞。デビュー作The Remarkable Life of the Skin:An Intimate Journey Across Our Surface(Bantam Press,2019)(塩崎香織訳『皮膚、人間のすべてを語る』みすず書房、2022)は英国王立協会科学図書賞の最終候補作になるなど高い評価を得ている

塩崎香織[シオザキカオリ]
翻訳者。オランダ語からの翻訳・通訳を中心に活動。英日翻訳も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

96
イスラム教の教えに「アッラーが誰かに良きことを望まれると、その者に苦痛を与えて試されます」がある。アメリカでは2015年から2018年まで過去100年で平均寿命が連続で短くなった。死因の多くはオピオイドの過量摂取である。世界中のおよそ5人に1人が長期的な痛みを抱えて生活している。「痛みとは傷害に対する単純な反射反応というより、むしろ生体の健康状態に関するひとつの見解である」神経学者ラマチャンドランの言うように「痛みは安全装置である」。治療は認知行動療法が有効となる。痛みに対しての見方が180度変わる一冊。2025/02/14

harumi

17
「痛み」は自分の体を守るための装置であり、損傷した箇所から脳に送られる信号ではない。私にとっては驚きの事実だった。だから怪我が治っていても脳が危険だと判断すれば痛みを感じさせる。ときにそれは過保護と言えるほど働き、それが「慢性痛」となりいくら検査をしてもとこにも異常がなく、患者は絶望しQOLも下がり続け人生そのものが破壊されてしまう。慢性痛に悩まされる人は世界中で増える一方だが、この本にはそれを和らげるのに効果的な方法がいくつも書かれていて痛みに悩む人にぜひ読んでほしいと思う。知識があるだけでも全然違う。2025/04/14

ざっく

8
トレーニングを数年やっていると、何も痛みがない状態ということがほとんどなくなってくるが、本書を読んで自身の体感とも一致しているように感じた。慢性痛は突然無くなることは少ないが、突然悪くなることも少ない。逆に今まで痛くなった箇所が急に痛み出した場合は危険信号。病院に行くと痛かった箇所が痛くなくなるのも、脳の影響なんだろうな。痛みは障害に対するサインではなく、安全装置ということを理解した上でのアプローチを考えていこうと思った。2025/05/04

つっきーよ

5
急性の痛みと違い慢性痛は痛みの原因が取り除かれても痛みが持続する。痛みとは感覚から一直線に送られる信号ではなく、情動や認知、社会的な関係性など様々な要素から作られる総合的な現象である。慢性痛は痛みが一度作られると脳の痛みの回路が固定し原因が取り除かれているにもかかわらず痛みが持続する。脳の過保護な対応とも言える。急性の痛みと違い鎮痛剤が逆効果にもなりえる。慢性痛を抑えるには瞑想や軽い運動、適切な食事や睡眠が必要になる。また、痛みに対して観念を変える、科学的に正しい知識を身につけることも重要。2025/05/24

Go Extreme

5
痛みあるところに議論あり 身体の防衛省─そもそも痛みとは何か 無痛の五人組─痛みを感じないとはどういうことか こっちを向いてよ─注意をそらすことと想像の力 期待の効果─プラセボ、知覚、そして予測 痛みの意味─情動と心理の力 痛みなければ益もなし─苦痛と快楽、目的 誰かの痛いを知覚する─痛みが伝染する理由 心をひとつに─社会的な痛み 信じることで救われる─信念と枠組みフレーム 静かなるパンデミック─持続痛クライシス 暴走する脳─痛みはなぜ残るか 痛みの革命・ペインレボリューション─持続痛をめぐる新たな希望2024/12/09

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