エッシャー完全解読―なぜ不可能が可能に見えるのか

個数:

エッシャー完全解読―なぜ不可能が可能に見えるのか

  • ウェブストアに170冊在庫がございます。(2025年05月24日 03時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622097310
  • NDC分類 732.359
  • Cコード C0040

出版社内容情報

エッシャーの代表作である《物見の塔》《滝》《上昇と下降》などのだまし絵。これらの作品は、一見しただけではそこに錯視図形があるとわからないほど自然に見える。しかし、少しの間をおいて「これはありえない立体だ」と気付いた瞬間、鑑賞者に大きな驚きをもたらす。
この劇的な鑑賞体験はどのようにして作られたのか。エッシャーはまず、絵のあちこちに鑑賞者を誘導するトリックを仕掛け、さらにそれらを手品師さながらに覆い隠していった。そしてトリックの存在を生涯隠し通し、決して語らなかったのだ。
本書は100点を超える図版でだまし絵の制作過程を分解し、エッシャーがかつて5つの作品に仕掛けた視覚のトリックを明らかにしている。エッシャーが制作中に何に悩み、何を大切にしていたかにまで踏み込んでいく。謎解きの楽しさに満ちた1冊。

内容説明

エッシャーの代表作である“物見の塔”“滝”“上昇と下降”などのだまし絵。これらの作品は、一見しただけではそこに錯視図形があるとわからないほど自然に見える。しかし、少しの間をおいて「これはありえない立体だ」と気付いた瞬間、鑑賞者に大きな驚きをもたらす。この劇的な鑑賞体験はどのようにして作られたのか。エッシャーはまず、絵のあちこちに鑑賞者を誘導するトリックを仕掛け、さらにそれらを手品師さながらに覆い隠していった。そしてトリックの存在を生涯隠し通し、決して語らなかったのだ。本書は100点を超える図版でだまし絵の制作過程を分解し、エッシャーがかつて5つの作品に仕掛けた視覚のトリックを明らかにしている。エッシャーが制作中に何に悩み、何を大切にしていたかにまで踏み込んでいく。謎解きの楽しさに満ちた1冊。

目次

第1章 見過ごされていたトリック
第2章 “物見の塔”―演技する人々
第3章 “描く手”―できるはずのない影
第4章 消えた風景画
第5章 “上昇と下降”―見えない継ぎ目
第6章 “画廊”―異世界のつなぎ方
第7章 遠近法の弱点
第8章 “滝”―遠近法の限界を超える

著者等紹介

近藤滋[コンドウシゲル]
1959年生まれ。1988年、京都大学医学研究科博士課程修了。大阪大学大学院生命機能研究科教授をへて、2024年から国立遺伝学研究所所長。専門は発生学、理論生物学。生物の縞模様が、分子の反応が作る「波」であるというアラン・チューリングの予測を実証した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

122
あの「波紋と螺旋とフィボナッチ」の近藤滋先生がエッシャーを解読する。面白くない訳がない。エッシャーは、不可能建築の元ネタが、ネッカーの立方体/ペンローズの階段/ペンローズの三角形という三つの錯視図形だと語ってはいるが、自らそれ以上の解説は行っていない。近藤先生は、遠近法の駆使、建物の構造の変形、計算され尽くした構図、絶妙な人の配置など、エッシャーの秘密を次々と解読していく。レゴブロックや画像変換ソフトなどを駆使しながら、近藤先生なりに様々な試行錯誤をしながらエッシャーの巧みに迫ってゆく楽しさを満喫する。2025/01/18

チャッピー

31
エッシャーのだまし絵《物見の塔》《上昇と下降》《滝》など、一度は見たことのある絵を解説。存在しえないはずの不思議な風景がまるで実在するかのように描かれる、そのトリックを知りたいと思い読んでみた。ペンローズの階段の説明やレゴを使っての塔の再現、なぜ不思議な建物の中に人物を書き込んだかなど、とても興味深い。ただ内容的にややこしい幾何学的な説明が多いので、正直な感想としては「おもしろい!けどめっちゃ難しい」かな。2025/03/06

Toshi

26
日経書評本。有名なエッシャーのだまし絵。いずれも元になる錯視図形があるが、それだけではエッシャーの絵にはならない。大リーグボール2号が、魔送球の縦の変化だけでは消える魔球にならないのと同じだ(若い人には分からなくてすみません)。その謎を、理論生物学者の近藤滋先生が解いていく。これは面白い! エッシャーは自分の作品を「アートではなく、クラフトなのだ」と言っていたらしいが、理論に拘り、あり得ない風景は描かないところから、究極のあり得ない風景をあるように描くにまでにどう至ったのか。エッシャーの軌跡も追っていく。2025/02/14

せっちゃんさん

20
いや~面白い!最早ミステリー小説。「エッシャーの騙し絵?目の錯覚なんでしょ?」て思ったそこのあなた!違うんですね~。ただ柱が前後に交錯してる…とかそんなレベルでは無し。『絵画として魅せる』伏線が張り巡らされている。それを一つ一つ紐解く様=推理と検証の積み重ね。完全に謎解きパズル。著者の解説と図の連動もまた巧妙。エッシャーの葛藤と時代背景にまで迫る推理は"動機"解説。面白過ぎて一気読みでした♪2025/01/18

izw

15
エッシャーの絵には、子どもの頃から魅了されてきたが、本書の不可能が可能に見えるトリックの解説を読んで、改めて、エッシャーの凄さ、執念が分かり、一段とエッシャーにのめりこみそうだ。「不可能建設」の「物見の塔」「上昇と下降」「滝」に「描く手」「画廊」いずれも、よく見てきた作品だが、単なる錯視図形ではない、遠近法を駆使して、現実らしく見せるさまざまなトリックに感心するとともに、その秘密を探る筆者の試行錯誤にも恐れ入った。2025/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22283976
  • ご注意事項

最近チェックした商品