大適応の始めかた―気候危機のもうひとつの争点

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大適応の始めかた―気候危機のもうひとつの争点

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622097082
  • NDC分類 519
  • Cコード C0040

出版社内容情報

気候変動対策には、「緩和」(温室効果ガス排出量削減)のほかに、もうひとつ大きな柱があるのをご存じだろうか。「適応」(気候変動に対応すべく、種々のインフラや営みを改変すること)である。身近なコミュニティでも、気候変動に備えた防災や作物の転換などの取り組みを「適応」の認識で結びあうことで、ノウハウを共有したりエンパワーしたりすることができる。本書は適応、気候の公正性、自治の3つをつなぐ格好の入門書だ。
CO2排出量削減だけでは、たとえ現時点での最良のシナリオが実現しても、気候危機が回避できるわけではない。つまり適応は不可避だが、問題はそのやりかたであり、良い方法と悪い方法(誤適応 mal-adaptation)について社会的に議論することが急務である。社会格差を拡大したり、気候変動緩和を妨げたりする誤適応を避け、公正な適応を進めるためには、私たち市民のリテラシーと意識、そして参加が不可欠なのだ。
「気候ジェントリフィケーション」など、筋悪な適応策と社会的不公正の連動がすでに始まっている。適応の基礎知識や世界各地の先行事例を通してこの局面を考える本書は、さまざまな立場からの議論のきっかけになるだろう。

内容説明

気候変動対策には、「緩和」(温室効果ガス排出量削減)のほかに、もうひとつ大きな柱があるのをご存じだろうか。「適応」(気候変動に対応すべく、種々のインフラや営みを改変すること)である。身近なコミュニティでも、気候変動に備えた防災や作物の転換などの取り組みを「適応」の認識で結びあうことで、ノウハウを共有したりエンパワーしたりすることができる。本書は適応、気候の公正性、自治の3つをつなぐ格好の入門書だ。CO2排出量削減だけでは、たとえ現時点での最良のシナリオが実現しても、気候危機が回避できるわけではない。つまり適応は不可避だが、問題はそのやりかたであり、良い方法と悪い方法(誤適応maladaptation)について社会的に議論することが急務である。社会格差を拡大したり、気候変動緩和を妨げたりする誤適応を避け、公正な適応を進めるためには、私たち市民のリテラシーと意識、そして参加が不可欠なのだ。「気候ジェントリーフィケーション」など、筋悪な適応策と社会的不公正の連動がすでに始まっている。適応の基礎知識や世界各地の先行事例を通してこの局面を考える本書は、さまざまな立場からの議論のきっかけになるだろう。

目次

1 沈黙(嵐のあとの静けさ;適応について議論すべき5つの理由)
2 適応(どこもかしこもエアコン完備;人工雪、ブドウ、銃、ダム;自然界における適応;有効者生存)
3 変革(「いやもう大変ですよ、お先真っ暗です」;異なる未来、よりよい未来)
4 さまざまなストーリー(“安心のストーリー”の力に抗う)

著者等紹介

フィリップス,モーガン[フィリップス,モーガン] [Phillips,Morgan]
気候危機対策のために活動する環境慈善団体(NGO)Global Action Plan,UK(www.globalactionplan.org.uk)で教育・アウトリーチ部門のディレクターを務める。本書が初の著書。本書執筆・原著刊行時(2016‐2022)は同じく英国の環境慈善団体The Glacier Trust(theglaciertrust.org)の共同ディレクター。現在もアドバイザーとして関わり続けているThe Glacier Trustは、ネパールの山岳地帯のコミュニティの気候変動への適応を支援する活動を行っている。2008年にPh.D.(博士研究テーマは持続可能性に関する教育)取得後、現在まで一貫して気候環境問題の教育や気候危機対策の支援に携わっている

齋藤慎子[サイトウノリコ]
英日・西日翻訳者、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Go Extreme

1
適応と融和 人類史的規模の適応ーやり方次第で悪質化 不可知論的適応:気候変動への適応と公に認めずに適応を進める 公正でない誤適応 涼に関する格差拡大 気候ジェントリフィケーション 誤適応を回避する11のガイドライン 自然界における適応 思慮深い適応ーコミュニティの自治の力と深く関連 ディープ・アダプテーション 社会システムの変革と適応の関係・限界 シリア・ロジャヴァに再び緑を運動 安心のストーリーの力 虚構の屋台骨 適応は避けられず・誤適応は避けられる 住民主導で全員参加型の柔軟性のある適応ストーリー2024/07/08

gox2

0
章立てにあった「どこもかしこもエアコン完備」にひかれて手に取ってみたが、一般的な話が多かった印象。ただ、イギリスやネパールなどの海外での動向のさわりについては理解できたので今後はDeep Adaptationなどの論文をもう少し追いかけていこうかと思う。2025/02/19

中村蓮

0
読んでいくうちに、公平な適応策が求められているところ、日本だと、コネや利権で動く中央政界が政策を決めるので、一部地域や土木業界が一時的に儲けるための適応策(国土強靭化~、災害復旧~など不可知論的な適応も含めて)しか取れていないと思いわれ、がっかりしました。2024/12/11

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