出版社内容情報
ユングの膨大な著作群の中心には、ひとつの重要な問題意識が存在している。それは人間のパーソナリティの発達、すなわち私たちが人生の重要な転期を経ていかに変容し、自分自身の人生をどのように生きていくのか? という問いである。「パーソナリティについて」「人生の転期」他、子どもや家族、教育や心の成長をめぐるユングの主要論文9編を収録。
内容説明
真の自分自身の心を育むための、われわれの課題とは何か。他の誰のものでもない、自分だけの人生を生きていくために。「パーソナリティについて」他9編。
目次
子どものこころの葛藤
フランシス・G・ウィックス著『子どものこころの分析』への序文
教育にとっての分析心理学の意義
分析心理学と教育
才能に恵まれた子ども
個人的教育にとっての無意識の意義
パーソナリティについて
心理学的関係としての結婚
人生の転期
著者等紹介
ユング,C.G.[ユング,C.G.] [Jung,Carl Gustav]
1875‐1961。1875年、スイス北部のケスヴィルにて生まれる。バーゼル大学卒業後、ブルクヘルツリ病院のブロイラーのもとで言語連想実験の研究に従事。その後、フロイトの精神分析運動に参加し、フロイトの後継者と目されるほど、その中心人物として精力的に活動した。1913年にフロイトと決別。その後は独自の心理学の構築に専心し、「コンプレクス」「元型」「集合的無意識」「無意識の補償機能」「内向/外向」「個性化」などの独創的な理論を提唱していった。1961年死去。20世紀最大の心理学者の一人
横山博[ヨコヤマヒロシ]
1945年、石川県に生まれる。精神科医、臨床心理士。1970年京都大学医学部卒業。1984‐5年、1988‐9年、二度に分けてチューリッヒのユング研究所に留学、ユング派分析家の資格を取得。甲南大学名誉教授(在職は1995‐2011年)。日本ユング派分析家協会会長(2001年‐)
大塚紳一郎[オオツカシンイチロウ]
1980年、東京都に生まれる。公認心理師。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大塚プラクシス主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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