出版社内容情報
「行動科学が法律を理解する際になくてはならないことを気づかせてくれる、見事な書だ」
ロバート・チャルディーニ(アリゾナ州立大学名誉教授|『影響力の武器』)
「才気あふれ、根源的で、しかも書きぶりは美しく、人の心をつかんで離さないこの本は、ずっと前から必要だった運動のきっかけになるだろう…現状のシステムはあまりに不公正だ。本書はシステムをもっと公正にする明確な道筋を示している」
ローレンス・レッシグ(ハーヴァード大学ロースクール教授|『CODE』)
死刑の効果から、税務コンプライアンスまでを科学する。
「なぜ法律は、人間の行動を改善できないのだろうか。…
紙のうえの法律がどのように行動を形作るのか理解するためには、視点を変えなければならない。…細かいルールをいちいち目で確認するのではなく、人々がルールにどのような反応を示すかという点に注目しなければならない。そうすると、まったく異なるコードが見えてくる。それは行動のメカニズムに関するコード、すなわち行動コードだ。…
私たちの法律を改善して効率を高めるためには、この行動コードを理解しなければならない。ここでは社会科学が大いに役立つ。この分野での数十年にわたる研究の結果、法的ルールに対する人間の反応を形作る行動メカニズムが、いまでは明らかになった。目に見えない行動コードも、科学のおかげで見えるようになった。…
人間の行動を理解してこそ、法律は機能を十分に発揮して私たちの安全が守られるのだ」(本文)
従来の法学を超えた視点から、新たな規範と道徳の可能性を示した、行動法学へのいざない。
内容説明
死刑の効果から税務コンプライアンスまで。従来の法学を超えた視点から、新たな規範と道徳の可能性を示した、行動法学へのいざない。
目次
1 ふたつのコードの物語
2 処罰への誤解
3 必要なのはアメ、ムチ、それとも象?
4 道徳的側面
5 市民的服従
6 群れに従う
7 変化を知らしめる
8 テロリストに機会を与えない
9 システムを食い物にする
10 行動法学
著者等紹介
ファン・ロイ,ベンヤミン[ファンロイ,ベンヤミン] [van Rooij,Benjamin]
アムステルダム大学法学部教授(法と社会)およびカリフォルニア大学アーヴァイン校法学グローバル教授。専門は法と行動の相互作用。現在の関心はコンプライアンスと有害な企業文化。これまでの研究成果はニューヨーク・タイムズ紙、NPRなどで多数取り上げられている
ファイン,アダム[ファイン,アダム] [Fine,Adam]
アリゾナ州立大学助教(犯罪学と刑事司法、および法と行動科学)。カリフォルニア大学アーヴァイン校で心理学と社会行動のPh.D.を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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