人を動かすルールをつくる―行動法学の冒険

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人を動かすルールをつくる―行動法学の冒険

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622096085
  • NDC分類 321.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「行動科学が法律を理解する際になくてはならないことを気づかせてくれる、見事な書だ」
ロバート・チャルディーニ(アリゾナ州立大学名誉教授|『影響力の武器』)

「才気あふれ、根源的で、しかも書きぶりは美しく、人の心をつかんで離さないこの本は、ずっと前から必要だった運動のきっかけになるだろう…現状のシステムはあまりに不公正だ。本書はシステムをもっと公正にする明確な道筋を示している」
ローレンス・レッシグ(ハーヴァード大学ロースクール教授|『CODE』)

死刑の効果から、税務コンプライアンスまでを科学する。

「なぜ法律は、人間の行動を改善できないのだろうか。…
紙のうえの法律がどのように行動を形作るのか理解するためには、視点を変えなければならない。…細かいルールをいちいち目で確認するのではなく、人々がルールにどのような反応を示すかという点に注目しなければならない。そうすると、まったく異なるコードが見えてくる。それは行動のメカニズムに関するコード、すなわち行動コードだ。…
私たちの法律を改善して効率を高めるためには、この行動コードを理解しなければならない。ここでは社会科学が大いに役立つ。この分野での数十年にわたる研究の結果、法的ルールに対する人間の反応を形作る行動メカニズムが、いまでは明らかになった。目に見えない行動コードも、科学のおかげで見えるようになった。…
人間の行動を理解してこそ、法律は機能を十分に発揮して私たちの安全が守られるのだ」(本文)
従来の法学を超えた視点から、新たな規範と道徳の可能性を示した、行動法学へのいざない。

内容説明

死刑の効果から税務コンプライアンスまで。従来の法学を超えた視点から、新たな規範と道徳の可能性を示した、行動法学へのいざない。

目次

1 ふたつのコードの物語
2 処罰への誤解
3 必要なのはアメ、ムチ、それとも象?
4 道徳的側面
5 市民的服従
6 群れに従う
7 変化を知らしめる
8 テロリストに機会を与えない
9 システムを食い物にする
10 行動法学

著者等紹介

ファン・ロイ,ベンヤミン[ファンロイ,ベンヤミン] [van Rooij,Benjamin]
アムステルダム大学法学部教授(法と社会)およびカリフォルニア大学アーヴァイン校法学グローバル教授。専門は法と行動の相互作用。現在の関心はコンプライアンスと有害な企業文化。これまでの研究成果はニューヨーク・タイムズ紙、NPRなどで多数取り上げられている

ファイン,アダム[ファイン,アダム] [Fine,Adam]
アリゾナ州立大学助教(犯罪学と刑事司法、および法と行動科学)。カリフォルニア大学アーヴァイン校で心理学と社会行動のPh.D.を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

45
冒頭で著者の問題意識が語られる。曰く、「行動主義革命は経済学や倫理学などの分野を根底から揺さぶったがロースクールのカリキュラムではほとんど無視されている」。行動経済学が昨今これほど隆盛を誇っているのに法学の分野に行動科学の知見が取り入れられていないとすれば確かに不思議な気がする。本書で説かれる様々な「行動コード」や実証研究の結果(厳罰化に効果は乏しいこと、むしろ公平性の観点が重要であること等)はとても興味深いものであったし、法学界への様々な提言もどれも肯首できるものと感じた。広く読まれるべき一冊と思う。2023/07/13

coldsurgeon

10
法を制定して守るあるいは守らせるということは、ずいぶんと昔からなされているが、それが社会をよくしているという気がしない。法律がうまく機能して私たちの安全を守るのであれば、すべての人が恩恵を受ける。社会に暮らす人は法律に従わなくてはいけないが、法律が自由を制約してコストを誘発するだけで安全な社会を提供しないのであれば、その負担に苦しむ。人の行動の改善に役立つ能力を法律が向上させ続けるために必要なことは何か。それは行動科学に基づいた法律の制定、その運用解釈が求められる。豊富な科学的データと解釈が圧倒的。2023/07/29

Meistersinger

4
単に法律を作っただけでは人は遵守せず、それを促す仕組みが必要とする行動経済学の流れを汲む動き。再読決定。2023/11/07

tenorsox

4
法律に関わる人々(学者、弁護士、役人等)の議論が法体系や量刑に偏りがちで、「どうしたら法律を守ってくれるか」という科学的視点(社会学、心理学)をもっと取り入れるべきとの主張。完全に浸透したシートベルト着用と一向に守られない制限速度、お迎え時間への遅刻に罰金を科したら逆に増えてしまった保育園といった身近な事例も含め、行動経済学の本で見かける有名な心理実験の数々(マシュマロ実験等)や過去の犯罪データからの考察(極刑による抑止効果の有無等)まで幅広く展開している。これらを受けた巻末の提言にも頷けるものが多い。2023/09/07

鏡裕之

4
厳罰化は犯罪抑止や犯罪減少に効果はない。他人を罰して快感を味わいたい他罰欲求を満たすだけ――。なかなか衝撃的な事実に驚かされる。犯罪抑止や犯罪減少に効果があるのは、確実性と周知性。つまり、罪を犯せば確実に捕まる、罰せられるという確実性があること。そして、その確実性が周知されていること。直感的に脊髄反射で規制や厳罰を叫ぶ前に、まず本書を読みたい。たぶん今年2023年度の本の中のベストスリーに入ると思う。みすず書房に感謝。2023/05/18

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