目次
第1章 古井由吉×西部邁(言葉の危機;文学と人間の時代)
第2章 秋山駿×加賀乙彦×西部邁(人生の表現;戦争という廃墟)
第3章 辻原登×西原/邁(物語の源泉へ;ファシスモと文学)
著者等紹介
西部邁[ニシベススム]
1939年北海道長万部生まれ。2018年1月没。思想家、評論家、経済学者。東京大学経済学部在学中、東大自治会委員長、都学連副委員長、全学連中央執行委員。横浜国立大学助教授、東京大学教養学部助教授を経て東京大学教授、後に退職。『経済倫理学序説』吉野作造賞、『生まじめな戯れ』サントリー学芸賞、正論大賞、『サンチョ・キホーテの旅』芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。雑誌『発言者』主幹、『表現者』顧問、『北の発言』編集長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西部邁と親交のあった文学者たちとの対談、鼎談を収録した書。経済学者から出発し、社会科学・社会哲学を渉猟してきた西部邁にとって、純粋な文学者との議論はある種の異種格闘技であるが、そうした中から西部思想のエッセンスがにじみ出ることもままあり興味深い。例えば辻原氏との対談では、信仰は絶対的なものというより、信仰願望者たちが世俗の中で盟約として交わすものであるということを、辻原氏の具体的なエピソードと絡ませながら語る。絶妙な緊張感のもと異なる立場の者とも議論を積み重ねる西部邁は、やはり対話の名手と言えるだろう。2020/02/11
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