出版社内容情報
13世紀、チンギス・ハンの下にユーラシア大陸を席捲したモンゴル帝国。現在の中国からイラン、中央アジア、ロシアにまで拡大し、各地の民族・言語・宗教を包摂してグローバル化の先駆をなした史上最大の陸上帝国の実態とはいかなるものだったのか? ペルシア語史書『集史』から最新の古気候データに至る各史・試料を踏まえ、統一期から分裂をへて終焉を迎えるまでを、〈移動〉と〈環境〉を軸に「複眼の思考」で読み解く新研究。
【目次】
序 章 世界史の交差点
第一章 グローバル・ヒストリーとモンゴル帝国
第二章 帝国を語る史料――ペルシア語とモンゴル帝国
第一部 歴史篇
第三章 モンゴル帝国以前の中央ユーラシア史
第四章 チンギス・ハンとその後継者たち
第五章 中国史におけるモンゴル時代
第六章 イラン史におけるモンゴル時代
第七章 ロシア史におけるモンゴル時代
第八章 中央アジア史におけるモンゴル時代
第二部 史料篇
第九章 西方からの眼
第一〇章 改 宗――フレグ・ウルスとジョチ・ウルスの場合
第一一章 天文学――もうひとつの「天文対話」
第一二章 ラシード・アッ=ディーンとマルコ・ポーロ――彼らが見た中国
第三部 ユーラシア篇
第一三章 パクス・モンゴリカ――〈換算〉する帝国
第一四章 ユーラシア・パンデミック
終 章 モンゴル時代の終焉――〈奇妙な並行〉
あとがき
図版出典一覧
注
索 引