内容説明
旅客も貨車も運ぶ巨大な連絡船、世界最長の海底トンネル、1200キロを走破する寝台特急も―。本州との玄関口、函館・道南の鉄道は1世紀以上にわたり、独特の鉄道文化を発展させてきた。そして2016年3月、北海道新幹線が開業し、東京まで4時間2分のH5系「はやぶさ」がデビューする。SL全盛時代を知る著者ならではの体験を織り交ぜながら、“鉄愛”あふれる文章と地元密着の写真で、鉄道と人々の「物語」を温かく描き出す。秘蔵写真多数。
目次
第1章 函館に汽笛一声
第2章 連絡船登場、飛躍の玄関口
第3章 戦時輸送と悲劇
第4章 戦後復興から特急時代へ
第5章 高速近代化、花開く
第6章 海底トンネルで本州直結
第7章 旅づくり、多彩に
第8章 北海道新幹線開業と課題
著者等紹介
原田伸一[ハラダシンイチ]
1950年、函館市生まれ。父は国鉄職員。1963年から本格的に鉄道写真の撮影を始める。学生時代を通じて道内ほか九州、中国、中部、東北各地で蒸気機関車(SL)を撮影。1973年、室蘭工業大学開発工学科を卒業し、北海道新聞社入社。写真部、社会部、東京政経部、外報部(ロンドン駐在)などで取材。2006年、函館支社長。2015年、常務取締役を退任。北海道鉄道観光資源研究会(札幌)に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Teo
1
発行が北海道新聞社だったので新聞社が持っている過去の貴重な写真満載かなと思って買ったが、買う前にもうちょっとパラパラ見ておくべきだった。予想とはかなり違った。著者の生まれる前の時代は歴史的記述だがその後は著者の体験談などが大きくなって来る。2023/06/12
佐倉 海人
0
函館を中心にした北海道鉄道物語。 函館へ旅立つのを機に携行して読み始めましたが、旅客貨物の動向などを詳細に綴られてて読み応えがありました。蒸気機関車時代の貨物列車の話は当時の活況が偲ばれました。2023/03/17
kaz
0
写真に期待したが、図版の小さなものが多くやや物足りない。蒸気機関車などはもう少し迫力のある見せ方をしてくれれば良いのにという印象。面白いエピソードも無くはないが、文章部分は総じて飛ばし読み。図書館の内容紹介は『本州との玄関口、函館・道南の鉄道は1世紀以上にわたり、独特の鉄道文化を発展させてきた。SL全盛時代を知る著者ならではの体験を織り交ぜながら、“鉄愛”あふれる文章と地元密着の写真で、鉄道と人々の物語を描く』。2020/11/25
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