死者は生者のなかに―ホロコーストの考古学

個数:
  • ポイントキャンペーン

死者は生者のなかに―ホロコーストの考古学

  • 西 成彦【著】
  • 価格 ¥4,180(本体¥3,800)
  • みすず書房(2022/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 76pt
  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年04月28日 04時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622095460
  • NDC分類 902.05
  • Cコード C1020

出版社内容情報

「私がトレブリンカにおいてはじめて耳に聞こえてきた詩のいくつかは私がなんのために詩を書くのかという問いに対するもっとも明快なメッセージだった。アウシュヴィッツ後に詩を書くことが可能か可能でないか、そうするべきかべきでないかというアドルノたちの問いに対しての答えがここにある。私たちの探究はそのときから始まったのだ」(J・ロゼンバーグ)
「自身が〈ホロコースト経験者〉であろうとあるまいと、その時代を生きのびた〈サバイバー〉たちが〈生者〉の〈特権〉でもあり〈責務〉でもある〈考古学者〉として務めを果たそうとした痕跡」を追いかける試み。ウィリアム・スタイロン、I・B・シンガー、エリ・ヴィーゼル、プリモ・レーヴィ、アンナ・ラングフュス、イェジー・アンジェイェフスキ、イェジー・コシンスキ、サミュエル・ベケット…。ポーランド文学・イディッシュ文学のスペシャリストが満を持してとりくんだ待望のホロコースト文学論。

内容説明

エリ・ヴィーゼル、プリモ・レーヴィ、I.B.シンガー…。ポーランド文学・イディッシュ文学のスペシャリストが満を持してとりくんだホロコースト文学論。

目次

第1章 歌だけは無事生き存らえて
第2章 彼女たちに無用の苦しみを与えてはならない
第3章 十人の敵でも与えられないほどの害
第4章 抵抗するために生き、生きるために抵抗する
第5章 見られるものなら見てみるがいい
第6章 女はゲットーと関係を結んで
第7章 みんなは天使に変身ね
第8章 なぜ彼らは羊のように
第9章 狩人に追われて逃げまどう

著者等紹介

西成彦[ニシマサヒコ]
1955年岡山県生まれ。兵庫県出身。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。立命館大学名誉教授。専攻はポーランド文学、比較文学。著書『ラフカディオ・ハーンの耳』(岩波書店1993/岩波同時代ライブラリー1998/熊日文学賞)『森のゲリラ 宮沢賢治』(岩波書店1997/平凡社ライブラリー2004/日本比較文学会賞)『耳の悦楽―ラフカディオ・ハーンと女たち』(紀伊國屋書店2004/芸術選奨文部科学大臣新人賞)『外地巡礼―「越境的」日本語文学論(みすず書房2018/読売文学賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belier

2
ホロコースト経験者の著作をメインに取り上げ考察し論じている。「そうした表現者の営みは、殺戮場としか名付けえぬ場所からのよびかけに応じる営み」と著者はいう。今の「殺戮場としか名付けえぬ場所」のことを考えつつ読んだ。コロナ禍で書かれた文章であるためか、カミュの『ペスト』を引用。この小説の舞台がユダヤ人の強制収容所を想起させるという。とすれば、今の方が『ペスト』をより深く理解できるかもしれない。また従来ユダヤ人はおとなしく反抗しなかったが、容赦ない暴力に耐えかね武器をとったという。これもいろいろ考えされられる。2023/11/02

mabobo

2
この本のぐっとくるところは、文学を通して歴史を、その時代に生きていた人の記憶をよみがえらせているところ。文学研究者の中には、作品そのものを研究する人もいれば、少なくとも作品をアートの枠を越えて、社会的価値を、意味を与えて、その作品があるべき理由を訴えていく役割を大いに担っている人もいる。この本は、まさに書き手が意図しているかどうかは別として、読み手には後者なものだと思う。その時代を生きたサバイバーたちが生者の特権でもあり責務でもある考古学者として務め果たした痕跡という表現はまさにその通りである。 2023/03/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20394121
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。