内容説明
ジャズを語るには絶対に欠かせないはずのキーワード、「ブルース」、「ダンス」、「即興」、「音楽理論」。この4つを、大友良英ほか各分野の権威全4名をゲストに迎えて集中講義。東大ジャズ史講義も後期に突入、あなたの「ジャズ」の見方は音を立てて高速で拡大する!菊地・大谷コンビの歴史と今後を語る文庫版あとがき対談も収録。
目次
第1章 二〇〇四年一〇月講義「ブルース」(ブルース(1)二〇世紀の統合不全者―ブルース・ミュージックの特異性について
ブルース(2)『喪失』を引き受ける方法―「二〇世紀の最初から表現はもう引用とコラージュだった。」ゲスト:飯野友幸(上智大学教授、米文学者))
第2章 二〇〇四年一一月講義「ダンス」(ダンス(1)舞踏会からインターロックまで―ヨーロッパ/アジア/アフリカのダンス・スタイルと、アメリカ・ポピュラー音楽におけるダンスの歴史
ダンス(2)クラブ・カルチャーと『ジャズ』―「ジャズとは象徴であり、ファンタジーである。」ゲスト:野田努(remix編集長、音楽批評家))
第3章 二〇〇四年一二月講義「即興」(即興(1)時間を超えること、時間と共にあること―『即興』という巨大な概念を巡る音楽的試論
即興(2)即興演奏を巡る質疑応答―「ベイリーの場合は再生器械が変わってもやっぱり同じ演奏だって認識できるから、この違いは大きいかもしれない。」ゲスト:大友良英(ミュージシャン))
第4章 二〇〇五年一月講義「カウンター/ポスト・バークリー」(カウンター/ポスト・バークリー(1)理論の確立と、それに対するカウンター&ポスト・ムーヴメントについて―バークリー・メソッド、LCC、ラング・メソッド
カウンター/ポスト・バークリー(2)ラング・メソッドについて―「濱瀬元彦氏による講義」ゲスト:濱瀬元彦((株)ラング代表、ミュージシャン、作曲家))
著者等紹介
菊地成孔[キクチナルヨシ]
1963(昭和38)年、銚子市生まれ。音楽家、文筆家、音楽講師。85年にプロデビュー。デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン、SPANK HAPPYなどでジャズとダンス・ミュージックの境界を往還する活動を精力的に展開。現在は菊地成孔ダブ・セクステット、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールを主宰して活動中
大谷能生[オオタニヨシオ]
1972(昭和47)年生まれ。批評家、音楽家。96年、音楽批評誌「Espresso」を立ち上げ、02年まで編集、執筆。日本のインディペンデントな音楽シーンに実践と批評の両面から深く関わる。菊地成孔とのコンビによる講義は02年、アテネ・フランセ映画美学校で始まり、東京大学教養学部(04年度、05年度)と慶應義塾大学(08年度)でも行なわれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zirou1984
田氏
緋莢
NагΑ Насy
caniTSUYO