出版社内容情報
「本書は、データに基づく解決策が私たちを崖っぷちから救い出してくれるという希望を与えてくれる」
J・ゴルベック(『サイエンス』誌)
「エコーチェンバーが作用しているという仮説に、スマートかつ魅力的に挑戦している」
F・ブルニ(『ニューヨーク・タイムズ』紙)
「ベイルによる発見は、社会の成り立ちについての興味深い結論を教えてくれる」
N・ヘラー(『ニューヨーカー』誌)
「われわれのチームは、何千何万というソーシャルメディア・ユーザーの複数年にわたる行動を記述した億単位のデータポイントを収集してきた。自動化されたアカウントを使って新実験を行ったり、外国による誤情報キャンペーンが与える影響について先駆けとなる調査を実施したりしてきた」
「その真実とは、ソーシャルメディアにおける政治的部族主義の根本原因が私たち自身の心の奥底にあることだ。社会的孤立が進む時代において、ソーシャルメディアは私たちが自身を--そして互いを--理解するために使う最重要ツールのひとつになってきた。私たちがソーシャルメディアにやみつきなのは、人間に生得的な行動、すなわち、さまざまなバージョンの自己を呈示しては、他人がどう思うかをうかがい、それに応じてアイデンティティーを手直しするという行動を手助けしてくれるからである。ソーシャルメディアは、各自のアイデンティティーを屈折させるプリズムなのだ--それによって私たちは、互いについて、そして自分についての理解をゆがめられてしまう」(本文より)
計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。
内容説明
計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。
目次
1 エコーチェンバーの伝説
2 エコーチェンバーを壊したらどうなのか?
3 実際に壊すとどうなるか?
4 ソーシャルメディア・プリズム
5 プリズムが過激主義をあおる仕組み
6 プリズムは穏健派を“ミュート”する
7 アカウントを削除すべきか?
8 プリズムをハックする
9 より良いソーシャルメディア
付録 調査手法
著者等紹介
ベイル,クリス[ベイル,クリス] [Bail,Chris]
デューク大学社会学および公共政策教授。同大の分極化研究所(Polarization Lab)所長。研究分野は政治的部族主義、過激主義、社会心理学、ソーシャルメディアのデータを、計算社会科学の手法を用いて研究している
松井信彦[マツイノブヒコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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