黄金虫変奏曲

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黄金虫変奏曲

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  • サイズ 46判/ページ数 866p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090786
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

◆たった四つの文字から「畏るべき豊穣」を生む遺伝情報と、バッハのゴルトベルク変奏曲。その二つの構造の不思議なまでの符合を鋳型にして、精巧なロマンスとサスペンスが紡ぎ出される。
◆1957年、遺伝暗号の解読を目指す若き生化学者スチュアート・レスラーに、一人の女性がゴルトベルク変奏曲のレコードを手渡す。25年後、公立図書館の司書ジャン・オデイは、魅力的な青年フランク・トッドから、奇妙なリサーチの依頼を受ける。夜ごとゴルトベルクを聴きながら凡庸なコンピュータ・アルゴリズムのお守りをしている、恐ろしく知的で孤独な同僚の正体を調べたい、と。長い時を隔てて存在する二組の恋愛が、互いを反復し、変奏しながら二重螺旋のように絡み合う。なぜレスラーは20世紀生物学の最大の発見に肉薄しながら、突如歴史から消えたのか? その謎が解かれていくとともに、芸術、言語、音楽、愛、そして生命の継承の意味までを巻き込んだ語りが縦横に拡がっていく。
◆34歳の若きパワーズが持てるすべてを注ぎ込み、小説の四隅を押し広げようとした長編第3作にして、全著作のなかでも屈指のマスターピース。Time誌ブック・オブ・ザ・イヤー(1991)、パブリッシャーズ・レビュー誌ベスト・ブックス(1991)などに選出、全米批評家協会賞(1991)最終候補作。

内容説明

『黄金虫』のように暗号に駆り立てられ、DNA二重鎖のように互いを紡ぎ合う二組の男女の物語がゴルトベルク変奏曲と響き合う。初期パワーズのマスターピース。

著者等紹介

パワーズ,リチャード[パワーズ,リチャード] [Powers,Richard]
1957年アメリカ合衆国イリノイ州エヴァンストンに生まれる。11歳から16歳までバンコクに住み、のちアメリカに戻ってイリノイ大学で物理学を学ぶが、やがて文転し、同大で修士号を取得。80年代末から90年代初頭オランダに住み、現在はイリノイ州在住

森慎一郎[モリシンイチロウ]
1972年生まれ。京都大学文学研究科准教授。アメリカ文学研究者

若島正[ワカシマタダシ]
1952年生まれ。京都大学文学部名誉教授。英米文学研究者。詰将棋・チェスプロブレム作家。著書に、『乱視読者の帰還』(みすず書房、本格ミステリ大賞受賞)、『乱視読者の英米短篇講義』(研究社、読売文学賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

73
約3週間を費やして読了。素晴らしいというより凄い作品。リチャード・パワーズは既に日本でも定評ある作家だって。我輩は、一月初旬書店へ。みすず書房フェアに遭遇。心ならずも(?)みすず書房の本を纏め買い。その一冊が本書。2024/03/09

ヘラジカ

64
850頁超え二段組、あらゆる分野を横断して知的に構築された、圧倒的知性による驚異の綜合小説。トマス・ピンチョンにも比する野心的な大作ではあるが、筋書きは起伏に富んでいるとは言い難く、科学的な記述に忍耐力を試されなかったと言えば嘘になるだろう。しかし、ボリュームに反して構想は明快で、音楽や遺伝学のエッセンスが二つのラブストーリーに絡まっていく様は一種エキサイティングでさえある。一冊の本にしては凄まじく長い道のりではある。それでも、時間をかけて踏破するだけの価値がある作品だとは断言できる。傑作。2022/04/11

ykshzk(虎猫図案房)

23
最初は必死で、途中から中毒のようになって、1ヶ月かけ読み終わった後に呆然とする。次にどんな本を読んでももう満足出来ないんじゃないかと心配になる。完全にレスラー博士(主要登場人物の一人)のとりこになっていた。全てのものは実はシンプルなのだ。遺伝子も、感動する音楽も。それを説明するための850ページ。自分という存在は唯一なんだということをもっと自覚せよという博士からのメッセージ。DNAの二重螺旋の梯子。ヤコブの梯子。自分の中で二つの梯子が捩れて四次元に。そして自分の細胞の奥深くへと、自分自身が迷い込む感覚。 2022/08/02

kochi

17
もし、少し先にまとまって本を読める休みがあるのなら、本書を買うか、図書館で予約することをおすすめします。ぜひ読んでください。10年に一度の稀有な読書の時間を経験することができるでしょう。理解の程度は別にして少なくとも私にとってはそうでした。暗号の本であり、遺伝学の本であり、バッハのゴールドベルグ変奏曲がメインのテーマとなった、50年代と80年代を隔てたカノンのような恋愛小説。進化の爆発のような溢れ出る言葉に圧倒されました。いずれにしろ850ページを超える本書について何かを記すには250字余りは少な過ぎ…2022/07/29

やいっち

9
約3週間を費やして読了。素晴らしいというより凄い作品。リチャード・パワーズは既に日本でも定評ある作家だって。我輩は、一月初旬書店へ。みすず書房フェアに遭遇。心ならずも(?)みすず書房の本を纏め買い。その一冊が本書。2024/03/09

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