アフリカ文学講義―植民地文学から世界‐文学へ

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アフリカ文学講義―植民地文学から世界‐文学へ

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090670
  • NDC分類 950.2
  • Cコード C1098

出版社内容情報

2016年、フランスのコレージュ・ド・フランス芸術創造講座で行われた「アフリカにかんする8つの講義」。ヨーロッパ人の見たアフリカ史から説き起こし、植民地期、ポストコロニアル期、パリ郊外に住む移民が生んだ文学まで、1920年以後のブラック・アフリカ文学の全体像をわかりやすく、かつ「内戦と子ども兵」「ルワンダ・ジェノサイド以後に書くこと」など、文学を超え、現代史や思想、社会問題にも広がる視野をもつ類ない文学史である。
フランス語圏ブラック・アフリカの作家は、カリブ海やアメリカの黒人文学作家とパリでどのように出会い、みずからの文学を築き上げていったか。フランス文学という「国民文学」からも、アフリカ諸言語で執筆する正統的「国民文学」からも除外されてきた「フランス語圏文学」は、いかにしてグローバルな認識に立つフランス語表現文学として、「世界‐文学」に連なることができるのか。本書に盛り込まれた著者のメッセージは、1530年の創設以来、名だたる哲学者や文学者を迎えてきたフランスの知の殿堂で「アフリカ人」として初めて講義したこと自体の意味も併せ、今後の文学と世界を考えるひとつの指針となるだろう。
著者アラン・マバンクは1966年コンゴ共和国生まれ。『割れたグラス』『ヤマアラシの回想』はじめ、作家としてフランス語で多くの作品を発表し数々の賞も受賞、2006年以来カリフォルニア大学ロサンゼルス校で教えている。
日本ではほとんど知られていないアフリカ文学の歴史を知るために、世界文学の今後を考えるために、ここにおくる。

内容説明

ヨーロッパ人の見たアフリカ史から「ルワンダ・ジェノサイド以後に書くこと」まで。ブラック・アフリカ文学の全体像と世界文学の今後を考える類なき文学史。

目次

第1講 黒人文芸―闇から光へ 二〇一六年三月一七日
第2講 ネグリチュードとは何か 二〇一六年三月二九日
第3講 アフリカ文学のいくつかのテーマ系について 二〇一六年四月五日
第4講 フランスにおけるアフリカ文学の出版について 二〇一六年四月一二日
第5講 国民文学と政治的デマゴギー 二〇一六年四月一九日
第6講 アフリカと「黒いフランス」が歴史に直面する時 二〇一六年五月一〇日
第7講 ブラック・アフリカにおける内戦と子ども兵 二〇一六年五月一七日
第8講 ルワンダ・ジェノサイド以後に書くこと 二〇一六年五月二四日
後日譚(フランス共和国大統領への公開書簡 二〇一八年一月一五日;黒人部隊慰霊碑に捧げる演説 ランス、二〇一八年一一月六日)

著者等紹介

マバンク,アラン[マバンク,アラン] [Mabanckou,Alain]
作家、大学教員。1966年、コンゴ共和国ポワント=ノワール生まれ。首都ブラザヴィルのマリアン・ングアビ大学で学んだ後、渡仏し、法学を修めた。2002年に渡米するまで、スエズ=リヨン水道社でコンサルタントとして働く傍ら、詩人として出発する。最初の小説Bleu‐Blanc‐Rouge(Pr´esence Africaine,1998)はブラック・アフリカ文学大賞を受賞し、一躍注目を集めた。小説Verre cass´e(Seuil,2005)ではフランコフォニー五大陸賞を、M´emoires de porc‐´epic(Seuil,2006)ではルノドー賞を受賞。フランス語表現アフリカ文学の最重要の書き手の一人として大きな発信力をもつ。2006年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校の正教授としてフランス語圏文学とクリエイティヴ・ライティングを教え、2015年には作家として初めてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任した。『アフリカ文学講義』はこのコレージュ・ド・フランスでの講義録である

中村隆之[ナカムラタカユキ]
1975年、東京生まれ。早稲田大学法学学術院准教授。フランス語を主言語とする環大西洋文学、広域アフリカ文化研究、批評と翻訳などを行う

福島亮[フクシマリョウ]
1991年、群馬生まれ。ソルボンヌ大学文学部博士課程在籍。カリブ海をはじめとするフランス語圏文学の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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belier

4
コンゴ共和国出身の作家がコレージュ・ド・フランスで行ったブラック・アフリカの文学に関する講義。古典的作品以外はフランス語圏の文学紹介がほとんど。前半は、アフリカ、カリブ海、米国のビッグネームが出て来た。後半はルワンダなど内戦が影響した文学について語っている。前半は知ってはいたが読めてない作家で、後半は知らなかったが機会があれば読みたいと思わされた作家たちだった。またフランス語で小説を書くことについての見解は興味深かった。英語圏もそうだが、広く使われている帝国主義的な言語と現地語との関係は微妙な問題だろう。2024/09/16

PETE

3
初めてのアフリカ出身者としての、コレージュ・ド・フランスにおける講義の記録。セゼールのネグリチュードとその問題点、ポスコロ以外の多様な視点からの文学の登場、少年兵やジェノサイドが文学に及ぼす影響など、多彩なトピックで、日本語文献リストとともに参考になった。2022/03/17

瀬希瑞 世季子

1
周縁者の文学に対する態度について考えさせられる内容だった。(「アフリカ文学」に西洋に対する告発を期待すること。マーケティングのためにエキゾチックな装幀にされることへの批判。祖国の言語で書くこととフランス語で書くこと等…)2022/06/07

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