内容説明
「外国語教育から異文化市民の教育へ」「ネイチャーライティングからESD学まで」「地域言語は国際語になりえるか」「ユーモアを訳す」など、通訳・翻訳の問題から環境学まで、言語文化をめぐる普遍的な問いから人文社会科学としての方法論へと向かう、異文化コミュニケーション学領域の最新成果を紹介する。社会学、環境学、言語学、通訳翻訳学などをふまえ、コミュニケーションの問題を考える人たちに送る新たな地平。
目次
序章 異文化コミュニケーション学と環境学の現在
第1部 異文化コミュニケーション(異文化コミュニケーション研究の歩みと展望―個人的体験と回想を中心に;多文化共生とは―外国人の子どもたちの直面する言語とアイデンティティの問題 ほか)
第2部 環境コミュニケーション(世界/自然とのコミュニケーションをめぐって;自然記述の多様性―ネイチャーライティングから環境文学まで ほか)
第3部 言語コミュニケーション(サステイナブルな地球のための異文化コミュニケーション―個人主義の論理と場の論理;ことばは社会とどう関わるか―語用論の社会的意義 ほか)
第4部 通訳翻訳コミュニケーション(持続可能な未来と通訳翻訳学―多様性の視点から;通訳―異文化コミュニケーションを超える現象 ほか)
著者等紹介
鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2002‐2005、2008‐2010)を経て立教大学特任教授、立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)会長(2009‐2011)
野田研一[ノダケンイチ]
立教大学名誉教授
平賀正子[ヒラガマサコ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2011‐2014、独立研究科運営部長2012‐2014)を経て立教大学名誉教授(2017‐)、立教・異文化コミュニケーション学会会長(2011‐2014)、社会言語科学会会長(2017‐2019)
小山亘[コヤマワタル]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授、「立教・異文化コミュニケーション論集」編集長(2007‐2010)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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