芸術家と医師たちの世紀末ウィーン―美術と精神医学の交差

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芸術家と医師たちの世紀末ウィーン―美術と精神医学の交差

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089858
  • NDC分類 702.34
  • Cコード C1070

出版社内容情報

19-20世紀転換期のウィーンで花開いた〈世紀末ウィーン〉と精神分析。価値観をゆるがす二つの文化が、近代化の進むこの中欧の都において同時に興ったのは、偶然ではない。
本書で俎上に載せられるのは、〈世紀末ウィーン〉を体現する芸術家の面々とその代表作である.クリムトの描く女性たちとヒステリーや神経衰弱の身体表象、分離派館(オルブリッヒ)とプルカースドルフ・サナトリウム(ホフマン)の白い建築と「近代生活からの避難所」、「芸術的な改良服」と「モードかスタイルか」の議論、造形における装飾(分離派)と無装飾(ロース)の論争とセクシュアリティ、ココシュカのアルマ人形と「投影」、クービンの夢と記憶「二次加工」――このように、芸術と精神医学の関係性が入念な資料読解のもとに跡づけられ、さらにその先へと考察がおしすすめられてゆく。
気鋭の美学研究者が、西洋美術史における〈モデルネ〉の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。

内容説明

クリムトの女性像とヒステリーの身体表象、ロースの無装飾とセクシュアリティ、ココシュカの人形絵画と投影…作品と精神医学の影響関係を跡づける清新な論考。気鋭の美学研究者が西洋美術史における“モデルネ”の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。

目次

第1部 身体と空間(クリムト的女性像―ヒステリー的ファム・ファタルと神経衰弱的ファム・フラジール;世紀末ウィーンのホワイト・キューブ―分離派館とプルカースドルフ・サナトリウム)
第2部 様式と装飾―「退廃」と「進化」(浮薄なる様式―スタイルとしてのモード;装飾とセクシュアリティ―分離派とアドルフ・ロースの装飾観)
第3部 トラウマとトラウム(肖像としての人形―オスカー・ココシュカのアルマ人形をめぐる一考察;アルフレート・クービンにおける夢と記憶―一九〇九年から一九三〇年代の作品と言説を中心に)

著者等紹介

古川真宏[コガワマサヒロ]
1981年青森県生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。専門は、世紀末ウィーンを中心とした西洋美術史、美学。京都造形芸術大学、大阪成蹊大学等で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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oDaDa

3
「ヒステリー的ファム・ファタルと神経衰弱的ファム・ラジール」「ダリが晩年のフロイトに会見...「私は古典的な絵画のなかに無意識的なものを探すが、シュルレアリスムの絵画には意識的なものを探す」という言葉を、ダリは「主張としての、流派としての、<イズム>としてのシュルレアリスムに対する死刑宣言」として(ダリは)理解している...「無意識の芸術」としてのシュルレアリスムには、その無意識性に疑問を差し挟まざるを得ない原因が存在...それゆえに...フロイト的立場から...ユング主義者へと転向...」p.2592022/12/30

Go Extreme

1
身体と空間 クリムト的女性像:学部絵のスキャンダル ヒステリー的ファム・ファタル 神経衰弱的ファム・フラジール 世紀末ウィーンのホワイト・キューブ:芸術の神殿 芸術の神殿からホワイトキューブへ 白い壁の詩学 様式と装飾─退廃と進化 浮薄なる様式:芸術的な改良服 モードの進化論 スタイルとモード 装飾とセクシュアリティ─分離派とアドルフ・ロースの装飾観:ファム・ファタルの装飾 トラウマとトラウム:肖像としての人形 ココシュカと人形 人形絵画 人形と肖像画 アルフレートクービン・夢と記憶 夢の素描と夢の小説 2021/04/21

みかん

0
これはかなり面白かった。精神分析、と聞くとつい身構えてしまうがかなり読みやすい筆致で、爛熟の文化と精神医学の科学的知見が交差し冷静に分析されていた。これ読むとちょっと敬遠してたカンデルの世紀末ウィーンと精神医学の本も読んでみようかな、と思える。作品に対する一方的な偏見が排除されるし、何でもフロイト!狂気!みたいなのは当たり前だが正しくないんだな、と。知の軽やかな冒険を愉しめる一冊で、かなりおすすめ2021/11/12

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