出版社内容情報
「斬新な解法だ」(D・カーネマン)。AI研究の権威が、倫理とゲーム理論とアルゴリズムを接続し、人との共存のビジョンを提示する。
内容説明
全世界で使われるAIの標準的教科書の著者が、安易な脅威論を超え、ヒトとAIの新たな関係を提案する。
目次
1 もし本当に成功したら
2 人間の知能、機械の知能
3 AIはこれからどう進歩しうるか?
4 AIの悪用
5 知能が高すぎるAI
6 いまひとつのAI議論
7 AI―別のアプローチ
8 有益だと証明できるAI
9 問題を複雑にする存在―私たち
10 問題は解決?
著者等紹介
ラッセル,スチュアート[ラッセル,スチュアート] [Russell,Stuart]
カリフォルニア大学バークレー校のコンピューターサイエンス教授およびスミス=ザデー工学教授。オックスフォード大学ワダムカレッジ名誉フェロー。世界経済フォーラムのAIとロボット工学審議会副議長。国連の武器管理アドバイザー。アメリカ人工知能学会、計算機学会、アメリカ科学振興協会のフェローでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yahiro
4
★3 AIが発達すればするほど、深層学習を中心とする思考の仕組みは人間に近づいていくが、根本の「目的がない」という点で、違いが浮き彫りになっていく気がします。2022/07/16
holo
0
半分ほど。実現性(具体性)の高まりによって問題意識も高まると思うが、それがまだ十分でないと感じた。電源を切れない話など、それぞれが自分好みに対象をイメージしているから議論にならないのではないか。2021/10/06
takejin
0
AIの変遷、これから、問題点、希望などについて良くまとまっている。 AIの向かう方向は、新しい知性なのか、人類の替わりに労働を担うものなのか、人類を凌駕する存在なのか、結論はでていない。しかし、AIは子供のようなもの、これから人類と一緒に成長していく存在であると。 数式やデータをほとんど用いずにAIを語るのは難しいが、なかなかどうして必要なところは押さえている。 新生というより、人類とコンパチなのかという問いかけが表題。2021/06/20