出版社内容情報
1906年にドイツ、ハノーファーのユダヤ人家庭に生まれてから1975年にニューヨークの自宅で亡くなるまで。少女時代の体験からハイデガー、ヤスパースらと出会う大学時代、ナチス下のドイツから逃亡し、ユダヤ人救援活動をしながらブリュッヒャーやベンヤミンと邂逅し、収容所体験をするパリ時代、そしてアメリカに亡命、『全体主義の起原』を1951年に世に問い、その後『人間の条件』『過去と未来の間』『革命について』の執筆からアイヒマン論争、晩年まで。その生涯の詳細と作品分析と意味について、同時代人のインタビューや膨大な資料をもとにアーレントに直接教わった一番弟子が描く、今でも超えることのできない決定版伝記、第二版。
没後ますます評価の高まる政治哲学者がそのつどの時代に思考し判断し活動したすべてを、共に考えるために。その生き生きとした形姿と言葉を、共に感じるために。アーレント研究の現在をふまえた新たな翻訳で、ここにおくる。
内容説明
1906年にドイツ、ハノーファーのユダヤ人家庭に生まれてから1975年にニューヨークの自宅で亡くなるまで、少女時代の体験からハイデガー、ヤスパースらと出会う大学時代、ナチス下のドイツから逃亡し、ユダヤ人救援活動をしながらブリュッヒャーやベンヤミンと邂逅し、収容所体験をするパリ時代、そしてアメリカに亡命、『全体主義の起原』を1951年に世に問い、その後『人間の条件』『過去と未来の間』『革命について』の執筆からアイヒマン論争、晩年まで、その生涯の詳細と作品分析と意味について、同時代人のインタビューや膨大な資料をもとにアーレントに直接教わった一番弟子が描く、いまでも超えることのできない決定版伝記、第二版。
目次
第1部 一九〇六‐一九三三(“私たちの子”―一九〇六‐一九二四;影―一九二四‐一九二九;ユダヤ人女性としての人生―一九二九‐一九三三)
第2部 一九三三‐一九五一(国籍なき者たち―一九三三‐一九四一;忠実さは真理のしるしである―一九四一‐一九四八;公的な生活における私的な顔―一九四八‐一九五一)
第3部 一九五一‐一九六五(世界のうちに落ち着くこと―一九五一‐一九六一;後からの癒し―『エルサレムのアイヒマン』一九六一‐一九六五)
第4部 一九六五‐一九七五(暗い時代のアメリカ―一九六五‐一九七〇;“もはやない”と“まだない”―『精神の生活』一九七〇‐一九七五)
著者等紹介
ヤング=ブルーエル,エリザベス[ヤングブルーエル,エリザベス] [Young‐Bruehl,Elisabeth]
1946‐2011。1946年に生まれる。ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャル・リサーチでハンナ・アーレントを指導教官として学び、1974年博士号取得(哲学専攻)。コロンビア大学の精神分析訓練研究所研究員として従事した
大島かおり[オオシマカオリ]
1931‐2018。東京女子大学文学部卒業
矢野久美子[ヤノクミコ]
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。フェリス女学院大学国際交流学部教授。思想史専攻
粂田文[クメダアヤ]
上智大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士後期課程単位取得退学。文学博士。慶應義塾大学理工学部准教授。専門は現代ドイツ文学
橋爪大輝[ハシズメタイキ]
東京外国語大学外国語学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。千葉大学ほか非常勤講師。哲学・倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。