建築の難問―新しい凡庸さのために

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建築の難問―新しい凡庸さのために

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  • サイズ 46判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089797
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C1052

出版社内容情報

「わたしが考える建築は、建築の原型へ遡行していくようなある種の〈普遍的な凡庸さ〉を求める傾向があります。かつてはその先にある姿形を〈素形〉と呼んだことがあります。一方で、建築はそこに存在しているだけでいやおうなく何かを表明してしまいます。すなわち〈表現すること〉と無縁ではいられません。ここに表現者として個人の問題が生まれてきます。
つまり〈凡庸さ〉とは匿名性のことで、〈個人〉とは作家性のことです。このせめぎあいに、心ある建築家なら誰でも苦しんできたといってもよいと思います。そしてわたしの場合、より〈凡庸さ〉に近いところに位置するのが問題なのかもしれません。だから〈個人〉の作家性を至上とする建築界とは距離ができてしまうのです。
問いかけられる難問に答えることで本書で挑もうとしているのは、その垣根を乗りこえることです。わたし自身の思考を俎上にあげて再検証し、その作業を通してふたつの異なるOSを橋渡しする新たな回路を模索することです。それは建築に対する世のなかの誤解を解くことにつながるかもしれないし、閉じられた建築の価値に風穴を開けることになるかもしれません」

建築・都市・土木の分野を自在に往還、3・11以後は三陸の各種復興委員会に名をつらねた著者によるラディカルな建築論、渾身の問答集。聞き手・真壁智治。

内容説明

建築・都市・土木の分野を自在に往還、3・11以後は三陸の各種復興委員会に名をつらねた著者によるラディカルな建築論、渾身の問答集。同行人・真壁智治。

目次

序 建築を和解の場にするということ
第1章 建築という言葉の難問
第2章 建築を支えてきた難問
第3章 建築に備わる難問
第4章 建築内存在としての難問
第5章 建築を生むための難問
第6章 社会と歩む建築が抱える難問
第7章 建築を愛しうるかという難問

著者等紹介

内藤廣[ナイトウヒロシ]
1950年神奈川県横浜市生まれ。建築家。1974年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院理工学研究科にて吉阪隆正に師事。修士課程修了後、フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所を経て1981年、内藤廣建築設計事務所設立。2001年、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学助教授、2002‐11年、同大学教授、2007‐09年、グッドデザイン賞審査委員長、2010‐11年、東京大学副学長。2011年、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パダワン

6
グラントワで開催された内藤廣展に連れて行った本。 本編はコロナ前に書かれ、長い後書きはコロナの時に書かれたもの。 建築に関する問いを章立てし、内藤さんが答えていくという形式。 内藤さんは知識量がすごい。建築だけでなく哲学や文学や社会学にも造詣が深い。問いへの答え、新たな問いや提言のほとんど全てに共感出来た。しかしこれは内藤さんの答えだから、私は自分の答えを見つけていかねばならない。 思考が深まった。 この本は手元に置いて、線を引いたり付箋をつけたりしながら、もう少し読み込みたい。まずは一読。2024/01/18

人生ゴルディアス

6
3.11の津波動画を見たくなることがあって、その流れで今って復興どうなってるんだろうとストリートビューを見ると、津波と同じくらいひどい文化的破壊が行われていて、海辺の町全体が住宅展示場みたいな嘘くさい空間になってて呆気にとられたんだけど、著者はまさにその復興を率いた人間として当時からその問題性を意識していたらしい。そのうえで、各国立大学に地域学科のようなものがあれば、土地の事情に通じた復興できたのに…という論は非常に良かったし、建築-都市-土木の関係性みたいなものも全く知らない世界だったので学びになった。2022/12/05

laili

3
少し専門的な話も多いですが、引き続き震災にもふれていて、3.11を振り返りながらも今まさに困っている人達に向けて、何か教訓として仮設トイレなど、活かせていれば良いのだけれど、と素人ながらに感じます。また、以前もお話されていた記憶ですが、過去に真剣に向き合ってばかりいたら人は今を生きていけません。という考えが好き。3.11に関しては、そうまでしなくても、と思う反面、美しい、と感じたというのは非常に共感。私も台風で避難した後の翌日の校庭に池みたいになった水に朝日が反射して、自然の美しさを感じたことがあります。2024/01/06

Kyo-to-read

2
建築家が何を考えて建築を行っているのかに興味を持ち、タイトル買いして読書。端的に著者の考えがまとまっており、また、「凡庸と自評」される、奇を衒わない著者の建築が個人的には好みでもありなかなか当たりだった。著者は建築をソリューションとして考えた際には、時間的、空間的広がりを意識し、「和解」をしていくもの等の意見を持っており調和的な物言いが多いが、東京に進化を促すという観点から国立競技場コンペではザハ案を推していたり、建築に対して、ただ建物を建てるだけの行為以上のことを期待している姿勢が見え隠れする点も。2023/09/08

2
著者は、建築家でありながら、建築の領域だけに留まらず、都市や土木の領域にまで活躍の場を広げており、その分野横断的な活動ゆえに、様々な空間的・時間的スケールでものごとを考察できるのが著者の他の建築家とは一線を画す特徴ではないだろうか。本書は、その著者独自の視点で、建築に関する哲学的考察から3・11や新国立競技場問題までを軽妙な文章で叙述する。とりわけ、3・11で、建築と都市と土木の間の断絶が復興の足枷になったという指摘が印象的で、建築界の人間はもっと都市や土木の勉強をする必要があるという苦言はごもっとも。2023/04/17

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