出版社内容情報
古代からの伝染病の歴史。特にネズミ、シラミ、人の間での発疹チフスの疫学、世界への伝播を描く。細菌学者による1935年刊行の古典。
内容説明
発疹チフスの、ネズミ、シラミ、ヒトの間での疫学、世界への伝播を中心に、古代からの伝染病の歴史を描く。細菌学者として、発疹チフスの病原菌に対するワクチンの研究に寄与した、ハンス・ジンサーによる1935年刊行の古典。アメリカから、発疹チフスが流行していたセルビア、ロシアへと赴き、調査をした経験を動機として執筆された。発疹チフスの、ネズミ、シラミ、ヒトの間での疫学、全世界への伝播を中心に、古代から20世紀までの伝染病の歴史を描く。
目次
一科学者の芸術観
寄生性微生物と生命の起源
寄生性と流行病発生の歴史
新しい病気となくなった病気
古代の病気
ローマにおける伝染病の流行とその崩壊
伝染病と戦争
わき役、シラミの登場
人間の生活におけるシラミ
ネズミ、その人間との関係
われわれの主人公、発疹チフスの登場
発疹チフスの誕生、少年期から青年期へ
発疹チフスの流行と伝播
発疹チフスの成年期
発疹チフスと現代および将来
著者等紹介
ジンサー,ハンス[ジンサー,ハンス] [Zinsser,Hans]
1878‐1940。細菌学者。1878年ニューヨーク市に生れる。1903年コロンビア大学医学博士。1913年よりコロンビア大学教授、1923年よりハーヴァード大学教授。発疹チフスの調査のため、1915年には赤十字の派遣によりセルビアに、1923年には国際連盟の派遣によりロシアに赴いている。また第一次世界大戦中は、アメリカ陸軍の軍医も務めた
橋本雅一[ハシモトマサカズ]
1921年生まれ。1945年東京大学医学部卒業。東京医科歯科大学助教授、女子栄養大学教授を歴任。女子栄養種学名誉教授。1991年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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