夕暮の緑の光―野呂邦暢随筆選 (新装版)

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夕暮の緑の光―野呂邦暢随筆選 (新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089049
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1095

出版社内容情報

「一番大事なことから書く。それは、野呂邦暢が小説の名手であるとともに、随筆の名手でもあったということだ。……ちょっとした身辺雑記を書く場合でも、ことばを選ぶ厳しさと端正なたたずまいを感じさせる文体に揺るぎはなかった。ある意味では、寛いでいたからこそ、生来の作家としての資質がはっきり出たとも言えるのである」(岡崎武志「解説」)

1980年5月7日に42歳の若さで急逝した諫早の作家、野呂邦暢。
故郷の水と緑と光を愛し、詩情溢れる、静かな激しさを秘めた文章を紡ぎ続けた。この稀有な作家の魅力を一望する随筆57編を収録。

内容説明

1980年5月7日に42歳の若さで急逝した諫早の作家、野呂邦暢。故郷の水と緑と光を愛し、詩情溢れる、静かな激しさを秘めた文章を紡ぎ続けた。この稀有な作家の魅力を一望する随筆57編を収録。

目次

東京から来た少女
装幀
「漁船の絵」
H書店のこと
馬の絵
小林秀雄集
フイリップ
花曜日
日記
菜の花忌〔ほか〕

著者等紹介

野呂邦暢[ノロクニノブ]
1937年9月20日長崎市生まれ。1945年、8歳で諫早市に疎開、同地で長崎への原爆投下を目の当たりにする。1956年、長崎県立諫早高校卒業。同年秋に上京しアルバイト生活を送る。1957年春に帰郷、同年6月、陸上自衛隊に入隊。翌年、北海道で除隊。諫早で家庭教師をしながら小説執筆をはじめる。1965年「或る男の故郷」で文學界新人賞佳作。1967年、「壁の絵」芥川賞候補。以降、「白桃」「海辺の広い庭」「鳥たちの河口」が同賞候補となる。1974年、「草のつるぎ」で第70回芥川賞受賞。小説にとどまらず、多数の随筆、評論を執筆のほか、無名兵士の戦記蒐集の編集長など活動の場は多岐にわたった。1980年5月7日没

岡崎武志[オカザキタケシ]
1957年大阪生まれ。立命館大学卒。ライター。書評家。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kochi

12
長崎からの疎開先、諫早にて、当時小学生の野呂邦暢は原爆投下の閃光を目撃、家業が傾いて入隊した自衛隊での経験を小説化して芥川賞を受賞するも、42歳で急逝した。わずか十五年少しの活動期間の彼のエッセイから選ばれて編まれた本書。新聞にちょっと載ったコラムのような短い文章が主体だが、しかし、心に染みるものが多い。正直に言うと無性に野呂邦暢を読みたくなっている気分。エッセイの中でも古書店関係(山王書房の関口店主の『昔日の客』と対応する話も含む)と地元諫早への愛着を描いた作品が特に良い。2020/12/06

みそさざえ

8
野呂邦暢のエッセイを読むと、どん欲に文学や芸術を吸収していったこの時代を感じる。古本屋をあさり、名曲喫茶や名画座に通って音楽や映画を鑑賞し、自分を見つめる日々。私自身はこの後の少しのんびりした時代にこの人たちの背中を見ながら生きてきたのなあと感じる。それに比べると今はなんだか殺伐としている気がするのは私が歳を取ったせいか。彼の辿った名作を改めて追いかけたくなる。2025/07/30

michel

7
作者の文学に対する愛を感じる随筆文たち。表代作「夕暮の緑の光」より〈ー優れた芸術に接して、思いを語る友が身近にいないという欠乏感が日々深まるにつれて私は書くことを真剣に考えた。…充分に磨きのかかったやりきれなさが必要であった。〉とある。彼の孤独や欠乏感が、純度の高い硬質な文章に縫い込まれている。あらゆるものをじっと真っ直ぐ丁寧に見つめる一人の孤独な作家。濃厚な陰鬱の中で、濃厚な小説を生み出すさま。2023/09/14

ふわふわのねこちゃん

5
野呂邦暢は初めて手に取ったが非常によかった。流れる水のようなさわやかで清潔な文体でどの随筆も風景描写が瑞々しかった。随筆なので内省的な事・日記的なことも併せて書いてあるが素晴らしいのは自然(外界)を見つめる目がなんら内面的感情と結びついて認識されてないこと(例えば失恋したら恋人と過去デートした街も悲しく見えるだろうが、そういったものがない)しかし外界の世界と自分とかひとつの世界の中にあることがわかるというような、世界と自分が分かたれているけど調和しているところが良かった。激しいものが見える所も良い。2021/03/28

アンパッサン

3
ついに野呂邦暢に手を付けたよ。ほんとに、ほんとに腰の据わったむだのない随筆。平明。ふるびていない。日常を、ちゃんと見ようとしてるのが細部に滲んでいてとてもよい心地。小説を読むのはこれからになる。いいね!2023/11/26

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