出版社内容情報
■GPSのない時代に、「ナビゲーターたちのプリンス」(C・リンドバーグによる評)と呼ばれたナビゲーションの達人がいた。その人ハロルド・ギャティによるロングセラー(原著1958年刊)の初邦訳。
■自然物から方向感覚を得て世界をより鋭敏に味わい、進むべき経路を探す力は、才能ではなく技法を通じて誰でも身につけられると著者は説く。
■「まっすぐに歩くには」「初めて訪れた土地を歩き出す前に留意すべきこと」のような基本から、ミクロネシア先住民の推測航法のような驚異の技術まで──本を読み終わる前に、あなたとすべての自然物との関係がきっと変わっている。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoto
5
ナビゲーターとして船や飛行機に乗ってきた著者が書く、方角を見極める方法。コンパスも地図もないときにも、植物の生え具合や虫の行動、鳥の行動や夜空など、あらゆる自然観察でのヒントが満載。環境博士並みの知識があるんだな。自分も、少しも著者の知識量に近づきたい。2020/06/23
Y.Yokota
4
ナチュラル・ナビゲーションというと古くは『セルボーンの博物誌』のギルバート・ホワイト。最近ではトリスタン・グーリーという方も本を出してますね。航海士であった著者は、植物や星や鳥など自然から示される道標がどれほど有益かを学び、やがてかのリンドバーグにも賞賛されるような航空ナビゲーターになったとのことです。その知識を惜しげも無く披露したのがこの本。先住民族などが道具もなしに方角を知るのを人々が何か特別な力があるに違いないと言うのに対し、私は第6感は存在しないと考えている、と言い切るのが潔い。そしてイケメン。2020/02/04
佐藤 弘樹
4
世界にはナチュラルナビゲーターと呼ばれる人がいる。その人たちは星、動物、樹木といった’’自然’’がもたらす指標を読み解き、砂漠、森林、極地、海原といった場所でもコンパスなどの道具を一切使わず正確に方角を導き出すことができる(しかも精度が高い)。大昔の人々(数千年前)は自然の指標だけを用いて海を渡り、新大陸を発見しそこで幸せに暮らしていたそうだ。ナチュラルナビゲーターの知識、観察力、感覚には驚愕するばかりだ。2019/12/05
田舎暮らしの渡り鳥
2
自然を感じるこころ ネイチャーライティング入門○2023/03/19
ルーシー
2
散歩に行くのが楽しくなる一冊。2023/01/01