出版社内容情報
教育と技術の発展は、かつてない量の知識を入手可能にした。ところが今、専門知への敬意は減少し、怒りすら向けられている。歪んだ平等意識。民主主義のはき違え。「確証バイアス」。自分の信じたいことだけを信じ、素人の「意見」と専門家の見識を同じ土俵に乗せる。専門知の否定に自己実現を感じ、無知を恥じない。こうした風潮が民主主義を蝕んでいる。この社会はどうなってしまうのか。現状の分析と解決への糸口を示す。
内容説明
もはや健全な懐疑心ではない、ゆがんだ反知性主義である。民主主義には正しい情報に基づく熟議が欠かせない。その礎を支えるのは各分野の専門家が蓄積してきた専門知だ。ところが今、専門知が蔑ろにされてフェイクがまかり通り、好みの情報だけを取り入れてその正誤を顧みない、という風潮が高まっている。何が起きているのか、これを放置するとどうなるのか。大反響を呼んだブログ発、専門家からの愛ある反撃。
目次
序論
第1章 専門家と市民
第2章 なぜ会話は、こんなに疲れるようになったのか
第3章 高等教育―お客さまは神さま
第4章 ちょっとググってみますね―無制限の情報が我々を愚かにする
第5章 「新しい」ニュージャーナリズム、はびこる
第6章 専門家が間違うとき
結論―専門家と民主主義
著者等紹介
ニコルズ,トム[ニコルズ,トム] [Nichols,Tom]
アメリカ海軍大学校教授(国家安全保障問題)。ダートマス大学、ジョージタウン大学での教職を経て現職。コロンビア大学で修士、ジョージタウン大学で博士号を取得。専門はロシア、核戦略、NATO問題
高里ひろ[タカサトヒロ]
翻訳家。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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