出版社内容情報
イソップ物語の「アリとキリギリス」「ライオンとネズミ」「おじいちゃんとヘビ」が現代社会に飛び出します。矛盾だらけの世界で生きぬくために、必要な知恵はなに? 「生きるバネ」──自信と勇気──を見出すチャンスが見つかる絵本。米国初のノーベル賞受賞黒人女性作家が学校や教科書が教えない大切なことを伝えます。
内容説明
イソップ物語の「アリとキリギリス」「ライオンとネズミ」「おじいちゃんとヘビ」が現代社会に飛び出します。思いどおりにならない世界で生きぬくために、必要な知恵はなに?「生きるバネ」―自信と勇気―を見いだすチャンスが見つかる絵本。
著者等紹介
モリスン,トニ[モリスン,トニ] [Morrison,Toni]
社会における子どもたちの複雑な「生」に、人一倍心を寄せてきた女性作家。アフリカ系アメリカ人として初めてノーベル文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
82
みすず書房が出版する絵本。ノーベル賞作家トニ・モリスンに小説だけでなく、絵本も多数著作があることは知りませんでした。イソップ物語が元の「アリとキリギリス」「ライオンとネズミ」「おじいちゃんとヘビ」の3篇。アートに生きるキリギリスとコツコツ働き貯蓄するアリ「ぼくがはたらいていなかったって?アートは仕事。遊んでいるようにみえるだけさ」きみはどちらの生き方がいいと思う?決して咬まないと約束したヘビが最後におじいちゃんを咬んでしまう。でもおじいちゃんは予め毒を消す注射をしてもらっていた。読者に問いかける絵本。2020/07/28
とよぽん
56
あのトニ・モリスン(アフリカ系アメリカ人初のノーベル文学賞受賞者)が小説の他に絵本も作っていたと知って驚いた。しかし、よく考えれば差別について覚醒させるには純粋な子供に訴えることが最も良い方法だと思った。絵もわかりやすい。次男との共作とのこと。翻訳者のことば、「モリスンの絵本は、教科書や学校が教えてくれない本音のメッセ―ジを投げかけながら、となりの人とよりよくつきあう術を教えようとしています。」に深く同意した。2021/02/21
モモ
51
イソップ物語の「アリとキリギリス」「ライオンとネズミ」「おじいちゃんとヘビ」をトリ・モリスンが描いている絵本。「アリとキリギリス」では『どちらの生き方でも 良いことも悪いこともあるけれど きみはどっちがいい?』と問いかけられる。「ライオンとネズミ」ライオンを助けたネズミがどんどん悪い方に変わっていく。ネズミを見て嫌気がさしたライオンは前よりもかしこくなった。そして『じぶんに自信がないやつが いじめっ子なのさ』と悟る。子どもが読む絵本というよりは、小中学校の道徳の授業で使えそうな感じ。考えさせられる一冊。2020/10/23
みさどん
18
3つの話が違った角度で焦点を当てて描いてあるけれど、どれもなんだか寂しくなる結果になり残念。相手は信頼できないって結論のようだもの。逸話のもっていき方が残念なのだ。これで何を考えさせるのか、新聞の紹介で読んだけれど、子どもには推薦できないなあ。2021/04/09
ツキノ
16
(E-250)トニ・モリスン親子×ベルギーのパスカル・ルメートルによるイソップ物語の現代版。コミックのような作り。「アリとキリギリス」「ライオンとネズミ」「おじいちゃんとヘビ」。最終話がけっこう刺さった。おじいちゃんのブーツがどーん‼2020/10/16